初心者向けサーフボードの選び方!サイズや浮力の目安を紹介
初めてのサーフボード選び「どんな種類のボードを選べば良いのか」「サイズは何を基準にしたら良いのか」とても悩みますよね。
筆者も初めてのサーフボードを買う時はネットや本で調べて、サーフショップでアドバイスを聞いたりと、とても悩んだ思い出があります。
そんな筆者の経験や、これまでたくさんの初心者サーファーと出会ってきた経験から、「これまではレンタルボードや友人、先輩のを使ってたけど、そろそろマイボードが欲しい」、「何を基準にボードを選んだら良いか分からない」そう考えている初心者サーファーの皆様の参考になればと思います。
サーフィンを始めるにあたって、サーフボード以外にも最低限必要な道具があるので、「まだ道具が揃っていない!」という方は、こちらの記事を参考にして下さい!
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✓サーフボードの種類・特徴・サイズ
✓初心者向けおすすめサーフボード
編集者
Masashi
MYPACE OUTDOOR創業者
■趣味:車旅/ サーフィン / 釣り / BBQ
■海が好き過ぎて海沿いの町に移住し、週3~5日はサーフィンをする生活。
もちろん仕事も一生懸命。将来の夢は海と山を行き来する生活。
contents
サーフボードの選び方
サーフボードを選ぶにあたって大事なポイントが2点あります。
1. サーフボードの種類
2. サーフボードのサイズ(長さ、幅、厚さ)
ここを間違えてしまうと自分が思ったようにサーフィンができず挫折してしまう原因になるので、しっかり抑えておきましょう!
サーフボードの種類
まずはサーフボードにどんな種類があるのか覚えておきましょう。
サーフボードは一般的に長さによって名前の呼び名が変わります。(明確な基準はありませんが、大体以下のような形で分類されています。)
ロングボード
サイズ
- 9’0ft(275㎝)以上
特徴
●安定感があるのでテイクオフがしやすく、小さい波でも楽しめる!
ロングボードはサーフボードの種類の中で一番大きく、厚みもあるので海の上でも安定感があります。そのため、大体の初心者向けサーフィンスクールやサーフィン体験でロングボードが使用されています。
サーフィンはボードの上に立つこと(テイクオフ)が特に難しいスポーツなので、ロングボードの安定感は初心者に大きく味方し、力の無い小さい波でもサーフィンが楽しめるという良さがあります。
ショートボードではサーフィンすることが厳しい状況でも、ロングボードなら楽しめるといった状況はたくさんあるので、そんな時でもストレスなくサーフィンを楽しめるでしょう!
●持ち運びや管理が大変!
ロングボードの場合は、大体の一般乗用車が車内に入れることが出来ないので、キャリアを買って外積みにするか、ハイエースのような大きい車に乗り換えないといけません。
また、マンションや狭いワンルームなどに住んでる方は、エレベーターに入らない可能性や部屋で保管することが困難な場合があります。
3m近いボードをどう保管、運搬するのか考えてから購入するようにしましょう。
こんな人におすすめ!!
- とにかくボードに立つ楽しみを感じて、将来的にはボードの上を歩いたりクラシックな優雅なサーフィンがしたい!
- まずは大きい波に挑戦するよりも小さい波で楽しみたい!
- 3m近いサイズのボードを保管したり、運搬することができそう!
ファンボード(ミッドレングス)
サイズ
- 9’0ft(275㎝)~6’6ft(198㎝)
特徴
●ショートボードとロングボードの良いとこ取り!
ファンボードはロングボードとショートボードの中間辺りの長さになるので、両方の良い面をうまく持ち合わせています!
ロングボードより小さいため取り回しが楽になり、ショートボードより安定感があるのでボードの上に立つことが楽になります。
将来的にショートボードに挑戦したい方にもおすすめで、大きいボードを動かすことができればボードを扱えているということになるので、まずはサーフィンを楽しみながらステップアップとしてファンボードを選択するのも良いでしょう!
●浮力があるため、ドルフィンスルー(沖から来る波に対して潜ってかわすこと)が難しい!
ショートボードより浮力がある分、ボードを沈めて波をかわすドルフィンスルーが難しくなり、沖に出るのに一苦労してしまうことがあります。
コツをつかめば、浮力のあるボードでもドルフィンスルーすることは可能ですし、カレント(海の流れ)を読めるようになれば容易に沖に出ることができますが、最初は苦労するポイントになります。
こんな人におすすめ!!
- ショートボードへのステップアップとして、まずは安定感のあるボードでテイクオフの練習やターンの基礎を練習したい!
- 大きい波に挑戦するのはある程度実力をつけてからで、まずは小さい波で練習したい!
- ロングボードだと保管、運搬が大変だから、ギリギリ大きいサイズを選びたい!
ショートボード
サイズ
- 6’6ft(198㎝)以下
特徴
●3種類の中で一番短く、アグレッシブな動きや様々な技を決めることができる!
ショートボードは他の2種類に比べて一番小さいことから、リッピング(波のトップで板を返す技)やエアー(波の上を飛ぶ技)などの様々な技に挑戦しやすく、波の上で板を簡単に動かすことができるのが最大の魅力です!
また、持ち運びも便利で車を持っていなくても電車で海に通ったり、軽自動車の車内に積載できるのも魅力の1つです。
●安定感に欠け、テイクオフ(立つこと)やパドル(クロールのように漕ぐこと)が難しい!
3種類の中で一番コンパクトな分、難易度は高く、「ロングボードやファンボードでは簡単にテイクオフ出来ていたのに、ショートボードだと立てない」「波を掴むことができず、何もできないで終わった」ということは珍しくありません。
しかし、根気よく練習して立てた時の喜びや達成感は非常に大きく、筆者は今でも覚えているぐらいです!
初めからショートボードを検討している方は、その大変さを覚悟の上で選ぶようにしましょう。
こんな人におすすめ!!
- 将来的にアグレッシブな動きや様々な技を決められるようになりたい!
- 最初は苦労するかもしれないけど、根気よく続ける自信がある!
サーフボードのサイズの見方・読み方
サーフボードの種類の次に大事なのがサイズです。
ロングボード、ファンボードの場合はサイズが大きいため、安定感がある程度あるのでそこまで気にしなくても大丈夫ですが、ショートボードの場合はサイズを間違えるとサーフィンがかなり難しくなるので、よく注意しておきましょう。
サーフボードのサイズの見方
サイズの見方
- 長さ(フィート’インチ)×最大幅(フィート又はインチ)×最大厚(フィート又はインチ)
1ft(フィート) = 30.48cm
1inch(インチ) = 2.54cm
筆者のボードですが、このような感じで記載されています!
このボードだと「5’8×18.75×2.31」で、㎝に直すと「172.7cm×47.63cm×5.87cm」になります。
長さ172.7cm、最大幅47.63cm、最大厚5.87cmということです!
初めて買う時は幅の47㎝が広いのか狭いのか分からないと思いますが、サイズの見方は覚えておきましょう。
サーフボードの長さの読み方
長さは一般的に英語で読みます。
例)
5’10のボード→「ファイブテン」
6’0のボード→「シックス」
店員さんに「シックス辺りがおすすめです!」と言われたら、長さが6’0のボードがおすすめということです!
サーフボードの長さ・幅・厚み・浮力の役割
初心者の方がショートボードを選ぶ際は、一般的に浮力が記載されているので浮力を参考に選ぶと良いでしょう。それでもサーフボードの長さや幅、厚みがサーフィンにおいてどのように関係してくるのか最低でも覚えておきましょう。
ロングボードやファンボード(ミッドレングス)を選ぶ際は浮力の記載がない場合があるので、これから解説する各役割を理解した上で選ぶようにしましょう。
サーフボードの長さの特徴
サーフボードが長い
- 直進性、スピード性、安定性に優れている!
- 小さく弱い波やパドル力の弱い初心者におすすめ!
サーフボードが短い
- 短いほど操作性に優れているので、小回りが利く!
- ボードを動かしやすい!
- パドル力が必要になるので中・上級者向け!
初心者の方は直進性・安定性が高くなるので、なるべく長めのサーフボードをおすすめします。
サーフボードの幅の特徴
サーフボードの幅が広い
- 幅が広いほど波と接している面積が大きくなるので、安定性が高くなる!
- パドルやテイクオフが楽になるので、初心者の方におすすめ!
サーフボードの幅が狭い
- 幅が狭いほどサーフボードの左右(レール)の切り替えが早くなり、クイックなサーフィンができる!
初心者の方はまずボードの上に立つことが大事なので、なるべく幅の広いボードを選びましょう!
サーフボードの厚さ
サーフボードの厚さが厚い
- 厚いほど浮力が上がり、テイクオフやパドルが楽になります。
サーフボードの厚さが薄い
- 薄いほど浮力が下がるのでボードを波に入れやすくなり、技をする際に楽にボードを動かすことができる!
初心者の方は幅の時と同様、なるべく厚みのあるボードを選べば安定感があり、楽にサーフィンを楽しむことができます!
サーフボードの浮力
少し前まではこれまで説明した「長さ×幅×厚さ」しかありませんでしたが、今は「浮力」が記載されていることが多くなりました。
長さや厚み、幅は経験していくにつれて分かってくる部分があるので、まずは浮力を参考に選ぶと良いでしょう。
浮力が高い
- 安定感があり、パドルやテイクオフが楽になる!
浮力が低い
- 安定感がなくなり、パドルやテイクオフが難しくなる!
「ボードが長くても浮力がない」ということは「幅や厚みがない」ということになり安定感が欠け、初心者には不向きになります。
逆に「ボードが短くても浮力がある」ということは、「幅や厚みがある」ということになるので、安定感があり初心者には適しているということになります。
あくまでショートボードの基準になりますが、下記の表を参考にしてみてください。(これからサーフィンを始めたい方は初心者からさらに+10ℓぐらいでも良いかなと思います!)
体重 | 初心者 | 中級者 | 上級者 |
40㎏ | 26ℓ | 22ℓ | 18ℓ |
45㎏ | 27ℓ | 23ℓ | 19ℓ |
50㎏ | 30ℓ | 25ℓ | 21ℓ |
55㎏ | 31ℓ | 26ℓ | 22ℓ |
60㎏ | 33ℓ | 27ℓ | 23ℓ |
65㎏ | 35ℓ | 29ℓ | 25ℓ |
70㎏ | 37ℓ | 31ℓ | 26ℓ |
75㎏ | 40ℓ | 33ℓ | 28ℓ |
80㎏ | 42ℓ | 35ℓ | 30ℓ |
参考サイト: パイゼルサーフボード浮力表
初心者おすすめサーフボード
初心者の方が初めてサーフボードを買う際は「ソフトボード」という種類がおすすめです!
ソフトボードは一般のサーフボードに比べて表面が柔らかく、ぶつかっても怪我をしにくい作りになっています!
さらに一般的なボードに比べて浮力が高く安定感があるので、初心者の練習には最適です。
価格も通常のボードより安くなっているので、初めてボードを買う方も手に取りやすくなっています。
ソフトボードについてこちらの記事で詳しく解説しているので、是非参考にしてみて下さい!
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ソフトボードのおすすめ・選び方!子供から初心者、中上級者まで
それでは初心者向けのサーフボードをいくつか紹介していくので、参考にしてみて下さい!
キャッチサーフ オディシーログ
こちらはサーフィン初心者に最適なボードとして有名で、サーフショップのサーフィン体験や初心者用レンタルボードとして多く使用されています!
ソフトボードという種類になり、通常のロングボードやファンボードに比べてかなり浮力があるので安定感があり、初心者の練習には最適です!
ただ、本格的にサーフィンを始めていくと浮力がありすぎて少し物足りなくなってしまうかもしれないので、「サーフィンは暖かい時期しか行かない」といったようなレジャー感覚の方におすすめです!
torq surfboards チャンネルアイランド
CHANCHO/チャンチョ X-LITE CHANCHO
こちらはTORQ社とチャンネルアイランドが共同開発したモデルで、初心者から上級者まで対応しているボードです!
初心者向けの小さい波から上級者が入るような大きな波でも楽しむことができるので、ある程度技術がついても楽しむことができるでしょう!
先ほど紹介したボードに比べてより軽く、クイックにボードを動かすことができるので、本格的にサーフィンを始めたい方や、将来的にショートボードに挑戦したい方におすすめのボードです!
ミックファミングソフトボード NEUGENIE
引用:楽天市場
こちらはオーストラリア出身で、3度の世界チャンピオンに輝いたミックファミングが考案、テストしたソフトボードブランドの最新モデルです!
初心者向けの「LITTLE MARLEY」というモデルの良さをプラスし、新しくデザインされたモデルになっています。
初心者にはぴったりな小さい波に乗りやすく作られていますが、ボードが短くよりショートボードに近いため大きな波にも挑戦できるボードです!
また短く浮力があるため子供の練習用にもおすすめで、家族で楽しめるボードになっています!
パイゼル シャドウ
こちらは初心者の方にはあまりおすすめできませんが、「今後ショートボードでバシバシ技を決めていきたい!」そんな熱い思いを秘めている方にはおすすめのボードです!
初心者にとってこのボードは浮力が少ないため、不安定で思うようなサーフィンができず楽しくないかもしれませんが、練習して乗れるようになるとこのボードの良さを実感するでしょう。
最初は辛いと思いますが、乗れるようになった時の達成感は大きく、その感動を味わうとサーフィンに熱中すること間違いありません!
メンタル的な話になってしまいましたが、性能面も勿論良く、ボードを動かしやすく技の練習には最適です!
サーフィンに対して熱い想いを持っている初心者の方、迷わずこちらを選びましょう!!
筆者が初めて買ったボードがこちらのボードなので、少し熱くなってしまいました、、、
まずはセットもおすすめ!
サーフィンはボードを買ったら始められるかというと、そうではありません。
以下、最低限必要な道具です。
- リーシュコード
→ボードと自身を繋ぐ命綱のような役割で必ず必要です - デッキパッド
→ショートボードの場合必要。デッキパッドが無いと滑ってしまいます - ワックス
→こちらも滑り止めの役割で、一部のボードの種類以外は必ず必要です - フィン
→ボードの後ろ側につける舵取りのような役割。無いとまっすぐ滑ることがかなり難しくなります。
他にもあると便利な道具はたくさんあります。
必要な道具について詳しくはこちらの記事を参考にして下さい!
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道具を一つずつ選ぶのは大変ですし、ボードに合わないものを買ってしまうと無駄な買い物になってしまいます。
そんな心配を解消してくれるのが、ボードと他必要な装備がセットになっているものです!
セット内容
- ボード
- ボードケース
- リーシュコード
- フィン
- デッキパッド
- ワックス
- 便利なアイテム1点
こちらのボードセットはこれだけ揃って約6万円代というのはかなりお得で、後はウエットスーツを購入するだけでサーフィンを始めることができます!
それぞれの道具にがな強いこだわりがなく、まずはサーフィンを始めてみたい初心者の方にはとてもおすすめです!
サーフボードケースについて
サーフボードは衝撃に弱く、落としたりちょっとぶつけただけですぐに傷がついてしまいます。
サーフボードを手に入れたら、サーフボードケースの購入も同時に検討しましょう。
まずは汎用性の高いハードケースがおすすめなので、こちらの記事を参考にしてみて下さい!
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【種類別!】サーフボード用ハードケースのおすすめ6選!
最後に
初めてのマイボード選びというのは、これからサーフィン人生を歩もうと思っている初心者の方にとってとても大事な選択になります。
安い買い物では無いですし、その1本で大きくサーフィン人生が変わってしまうからです。
だからこそ調べ、悩んで、その中で選んだサーフボードは特別になり、そのサーフボードを持って海に行くだけで楽しい時間になりますし、挫けそうなときに助けてくれる存在にもなります。
今回の記事が、そんな特別なマイボードを手に入れる参考になればと思います。