キャンプは服装選びが大事!初心者が注意すべき服装やおすすめコーデとは
キャンプに着て行く服装って意外と難しくて悩みますよね…。
「どんな服装がおすすめなのか?」
「逆にNGな服装はあるのか?」
とくに、はじめてキャンプに行く方は、どんな服装で行けば快適にキャンプを楽しめるのか知っておきたいはずです。
そこで、この記事では
・キャンプ初心者が着て行くべき服装
・キャンプの服装で注意すべきこと
・季節別のおすすめコーデ
について詳しく解説していきます。
テントやシュラフなどのキャンプギアを揃えて、「あとは服装を決めるだけ!」という方は、この記事を読んで最後の準備に取り掛かりましょう。
イメージしやすいように、実際の写真やInstagramなどの投稿を利用して解説しているので、参考にしてみてください。
編集者
Shun Honke
■ mypace outdoor運営者
公務員を退職後、不動産、広告代理店で営業兼コンサルタントを経験したのち、独学でマーケティングを学び、ITベンチャー企業でマーケティング担当に。その後、フリーランスとなり、趣味であるキャンプ・サーフィン
をするために宮崎県に移住。株式会社OUTRIPを設立し、アウトドアブランド「mypace outdoor」を立ち上げる。
contents
キャンプは無難な服装が一番!
結論を言うと、キャンプの服装は無難が一番です。
最近のInstagramやYouTubeなどを見ていると、おしゃれな服装をして映える写真を投稿している方も多く、“おしゃれキャンプ”に憧れを持っている方も多いはずです。
おしゃれをすること自体は何の問題もありませんが、「汚れたらどうするの?」といつも思ってしまいます。
帰ってから洗えば済む話ですが、わざわざSNS投稿用のためにお気に入りの服を着て行くことはあまりおすすめできません。
ポイントは「無難におしゃれ」な服装
キャンプの服装でポイントとなるのは「派手におしゃれ」ではなく「無難におしゃれ」です。
誰がどう見ても“おしゃれ”と分かる服装ではなく、無難におしゃれとは“シンプルながらキャンプに適した機能性を備えている服装”のこと。
たしかに、気合を入れておしゃれした服装をSNSに投稿すれば、羨ましがってくれる人がたくさんいるでしょう。
そこで、考えてほしいのが「SNSに投稿して賞賛されたいためにキャンプに行く」のか、「キャンプをしたいからキャンプに行く」のかということです。
キャンプを楽しみたいという思いがあるなら、気合を入れておしゃれするのではなく、自然の中でも動きやすい「無難な服装」をするのがベストといえます。
その中で、ちょっとしたおしゃれをプラスして「無難におしゃれ」を楽しんでみてください。
【初心者向け】キャンプの服装で注意すべき5つのポイント
キャンプをしたことがない方は、どのような服装をすればいいのか分かりませんよね。
InstagramやYouTube、テレビなどで見て、「なんとなくこのような服装かな…?」というイメージがあってもきちんと理解していない人も多いはずです。
キャンプは楽しいものですが、自然を相手にするので油断はできません。
ここでは、キャンプの服装で注意すべき4つのポイントを解説していきます。
キャンプ場の気温に合わせる
キャンプに行く際は、自宅付近の気温ではなくキャンプ場の気温を考えて服装を選ぶのがポイントです。
県をまたぐ場合や少し遠出になる場合は、事前に天気予報を見て行くようにしましょう。
また、山や海、湖畔など、自然の中にあるキャンプ場は「風が強い」「気温が低い」「昼夜の寒暖差が激しい」などが十分に考えられます。
そのため、暖かいからと言って油断せず、夜の冷え込みなどを想定して服装を選ぶのがおすすめです。
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虫刺され対策をする
夏は暑いので半袖を着たい気持ちも分かりますが、半袖を着る場合は虫除け対策を徹底しましょう。
キャンプ場には蚊やアリだけでなく、アブやハチ、ムカデなどさまざまな虫がいます。
虫を甘く見ていると思わぬアクシデントになることもあるので、虫に刺されやすい服装やハチを興奮させる色の服などは避けるのが賢明です。
私自身、謎の虫に刺されて朝起きると両足にいくつもの腫れがあり、治るのに2週間程度かかった経験があります。
なんの虫に刺されたのか分かりませんが、半袖や半パンスタイルでキャンプを行う場合は十分注意して過ごすことをおすすめします。
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紫外線対策をする
キャンプでは紫外線対策も重要なポイントです。
とくに、女性の場合は紫外線を気にする方も多いと思うので、
- 肌の露出は最小限に抑える
- 日焼け止めを顔にも塗る
- 帽子をかぶる
など、紫外線対策を取るようにしましょう。
山のキャンプ場なら木陰に隠れることもできますが、海沿いのキャンプではそうはいきません。
みなさんも一度は経験したことがあると思いますが、日焼けをすると痛くてぐっすり眠れない可能性もあるので、紫外線を考慮した服装を選ぶようにしましょう。
もし、紫外線を防げる服がない場合は、フリーサイトで木陰にテントを設営するか、タープを日除けとして使うのも効果的です。
燃えにくい素材を選ぶ
キャンプでは焚き火やキャンプファイヤーをすると思いますが、“火の粉が飛んで服に穴か空く”可能性があるので注意が必要です。
焚き火を楽しんでいて、気が付いたら服やズボンに小さな穴が空いていたということはよくあることです。
穴が空いても良い服なら問題ないのですが、そうでない場合はなるべく燃えにくい素材の服装を選ぶと良いでしょう。
一般的に燃えにくい素材はこちらになります。
- コットン
- ウール
- 混紡素材
- 難燃素材
逆に、化学繊維で作られた服は、火の粉ですぐに穴が空いてしまうので十分注意しましょう。
雨対策のためレインウェアを持っていく
キャンプで注意したいのが急な天候の変化です。
とくに、山のキャンプでは天候が変わりやすく「晴れの予報でも急に雨が降ってくること」や、「空は晴れているのに雨が降ってくる」などはあるあるです。
そのため、万が一に備えてレインコートやポンチョなどを準備していくと良いでしょう。
夏のキャンプで暖かいからと言って油断してはいけません。
雨に濡れると体が冷えてしまうので、着替え、もしくはレインウェアを持っておくと便利です。
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キャンプ初心者におすすめの服装
キャンプ初心者の方は、そもそもどのような服装がキャンプに適しているのか分からないですよね。
基本的にキャンプの服装に決まりはありませんが、やはり動きやすさは重要なポイントです。
なぜなら、慣れてくると自然と最小限の動きで準備ができますが、慣れるまではどうしても無駄な動作が増えてしまいます。
そのため、予想以上に疲れたり汗をかいたりする可能性も十分に考えられるので、まずは「動きやすさ」重視で服装を決めるのがベストです。
トップス
トップスは、動きやすいTシャツや、ストレッチ性・通気性に優れたスウェットなどを着て行くのがベストです。
注意したいのは夏だからと言って“半袖Tシャツだけで行かない”こと。
夜の冷え込みや紫外線、虫除け対策も兼ねて、長袖のTシャツも一枚は必ず準備しておきましょう。
紹介するまでもありませんが、トップスはユニクロやGUのものがキャンプにも適しているのでおすすめです。
パンツ
ピチッとしたパンツよりもゆとりのあるパンツが最適です。
いわゆる、デニムやチノパンのようなストレッチ性のないパンツは、キャンプでは動きにくく、夜になると疲れてしまうのであまりおすすめはできません。
ファッションにこだわりがなければ、ジャージやスウェット、女性の場合はオーバーオールなども良いでしょう。
アウター
冬のキャンプでは必ず持って行くと思いますが、夏のキャンプでもアウターは持って行くようにしましょう。
理由としては2つ。
➀夜の冷え込みに備えて
➁雨に濡れて冷える可能性がある
夏のキャンプといえ、山や海沿いは夜になると気温が下がり、一気に冷え込むことが予想されます。
また、自然ではよくある話ですが、急な雨に濡れて体が冷えてしまう可能性もあるので、薄めのジャンパーや薄めのマウンテンパーカーなどがあると非常に便利です。
靴
キャンプに履いていく靴ですが、理由は撥水性に優れたトレッキングシューズやハイキングシューズです。
しかし、正直なところ、キャンプためにトレッキングシューズやハイキングシューズを購入する必要はなく、普段から履きなれたスニーカーでも十分です。
ただし、当たり前ですが、厚底ブーツやヒールなどは避けましょう。
キャンプで注意したい!NGな服装とは
基本的には自分の好きな服装で行くのが一番なのですが、“これだけはやめたほうが良い”というNGな服装もあるので紹介していきます。
キャンプにNGな服装は大きくこちらです。
- 過度な露出
- お気に入りのオシャレ着
- 穴が空きやすく、燃えやすい服
それでは、詳しく見て行きましょう。
過度な露出
キャンプにおいて過度な露出は控えるのがおすすめです。
肌を露出していると、虫に刺されたり日焼けしたりして、せっかくの楽しいキャンプが台無しになってしまう可能性もあります。
都会育ちだと知らないこともあると思いますが、“決して自然をなめてはいけません”。
そのため、露出のある服を着る場合は「虫除け対策」や「日焼け対策」を万全にして、露出を控える場合には通気性や速乾性に優れた服装を選ぶのが良いでしょう。
お気に入りのオシャレ着
キャンプに行く時ってなんかワクワクしますよね。
その勢いで、ついついお気に入りのオシャレ着を選んでしまいがちですが、キャンプに行くと間違いなく服は汚れます。
Instagramに写真を投稿するために可愛い服を着たいという気持ちも分かりますが、なるべくお気に入りの服は避けて、汚れても大丈夫な服装を選ぶのが良いでしょう。
また、キャンプで焚き火やBBQをすると、服にニオイも付いてしまいます。
そのため、家に帰ってそのまま選択できる服がベストです。
穴が空きやすく、燃えやすい服
先ほどもお伝えしましたが、焚き火やキャンプファイヤーをすると火の粉が飛んで、服に穴が空いてしまうことがあります。
穴が空くだけならまだ良いのですが、「着衣着火」という着用している衣服に火が燃え移って燃え上がる現象もあり、毎年数多くの事故に発展しています。
そのため、キャンプで着て行く服装の“素材”はしっかりと確認しておきましょう。
燃えやすい素材・繊維はこちらになります。
燃えにくい素材
- 綿
- キュプラ
- レーヨン
- アクリル
- ビニロン
燃えやすい繊維
- ポリエステル
- ナイロン
- 絹
- 毛
※参照:化学製品PL相談センター|知って防ぐ着衣着火による事故
【レディース】キャンプにおすすめの服装
「汚れても良い服だけど、せっかくならおしゃれしたい!」
「どうせならInstagram用に可愛く写真を撮りたい」
いくらアウトドアとはいえ、女性の場合“おしゃれしたい”と思う方は多いはずです。
ここでは女性のキャンプにおすすめの服装・コーディネートを紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
春・秋:黒を基調にしたシンプルコーデ
黒をメインにしたシンプルなコーディネートは、少し大人の女性をイメージさせ、おしゃれさが倍増します。
基本的には伸縮性のある素材で動きやすいのが理想なので、スウェットやデニムを合わせるのもおすすめです。
夏:Tシャツ一枚+α
夏は基本的に半袖Tシャツ一枚で問題ないでしょう。
プラスでベストなどがあると、ペグや小物を装備することができるので、キャンプではかなり便利です。
夏はずっと靴を履いていると蒸れることもあるので、スリッポンやサンダルなどのすぐに脱ぎ履きできるものもおすすめです。
冬:とにかく暖かい恰好!
冬のキャンプはとにかく寒いので、可能な限り暖かくしていくのがベストです。
インナーにはユニクロの「極暖」やニットを着て、風を通しにくい素材のアウターを着れば、冬のキャンプでも寒さ対策になるでしょう。
それでも寒い場合に備えて、事前にブランケットを準備しておくことをおすすめします。
“備えあって憂いなし”です。
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【メンズ】キャンプにおすすめの服装
ほかのキャンパーがどのような服装をしているか、気になりますよね。
ここでは、キャンプにおすすめの服装・コーディネートを季節、性別で紹介していきます。
キャンプの服装選びに参考にしてみてください。
春・秋:オーバーオール×薄めのジャンパー
春・秋は、日中は暖かくても夜になると気温が下がることもあるので、半袖で行くのは避けたいところ。
そのため、薄めのジャンパーやコート、または長袖の上にオーバーオールなどがおすすめです。
衣替えの判断が難しい季節なので、「暑い」「寒い」のどちらにも対応できる服装がベストといえます。
夏:半袖×長ズボン
夏はやっぱり半袖半パンが理想ですよね。
しかし、虫刺されや紫外線もあるので、半袖長ズボンなどが安全で動きやすいでしょう。
また、ワイルドに帽子やサングラスをかけて雰囲気を出すのもおすすめです。
冬:難燃素材×厚めのアウター
冬のキャンプ場はかなり気温が低くなるため、厚めのコートやダウンがおすすめです。
マフラーは焚き火の火の粉で燃えてしまう可能性があるので、なるべく首元まで覆われているアウターを選ぶようにしましょう。
また、焚き火で穴が空かないように、出来れば難燃素材のアウターやズボンを選ぶのがベストです。
ワークマンのアイテムがかなり便利!
キャンプだからと言って、必ずしもキャンプブランドやアウトドアブランドの服を買う必要はありません。
ユニクロやGUの服も重宝されますが、キャンプではワークマンの服やアイテムがかなり便利なのでおすすめです。
最近では“ワークマン女子”という言葉が出回っているほど女性にも人気で、特におすすめなのが、「DFBスリッポン」
私も使っていますが、値段も1,500円程度とお手頃なので、みなさんもぜひ使ってみてください。
服に付いた焚き火・BBQのニオイを消す方法
キャンプでは、焚き火やBBQをすることが多いと思いますが、その際に気になるのが服にニオイが付くことですよね。
いくら汚れても良い服だからと言って、家にそのまま置いておくわけにもいかないし、早めにニオイを取って収納したいはずです。
そんな焚き火やBBQのニオイですが、簡単に消すことができるのでその方法を紹介していきます。
除菌・消臭スプレー
誰もが知っていると思いますが、除菌・消臭スプレーはやはり効果的です。
ドラッグストアやスーパー、コンビニなどでも手軽に購入することができるので、家にひとつ持っておくと良いでしょう。
また、最近では旅行用に少し小さめの消臭スプレーも販売されており、キャンプに持っていくのにとても便利です。
ただし、消臭スプレーは香り付きのものではなく“無香料のもの”を選ぶのがポイントです。
ドライヤー
意外かもしれませんが、ドライヤーでニオイを消すことができます。
やり方は至ってシンプルで、ドライヤーの冷風モードを服から少し離して風を当てるだけです。
中まで染み込んだニオイを完全に取り切ることはできませんが、表面のニオイは消すことができるので応急処置にはピッタリといえます。
また、ドライヤーをキャンプに持っていく人は少ないと思いますが、近くの温泉などに行った際に脱衣所のドライヤーを使用するのもひとつです。
ドライヤーよりは効果は薄いですが、ハンディファンも少しならニオイを取ることができるので、頭の片隅にでも置いておきましょう。
浴室に干す
水洗いできない服は、湯気の立ちこもった浴室に1時間程度干すとニオイが消えることがあります。
しかし、浴室に干した場合は服が湿ってしまうので、ニオイが取れたら風通しの良い場所で乾かすようにしましょう。
スチームアイロン
スチームアイロンも、湯気を利用するという点では浴室と原理は同じです。
ただし、アイロンできない服やアイロンすることでテカテカになる素材もあるので、当て布をするなどして対応するようにしましょう。
まとめ
キャンプの服装で注意するべきは、こちらの4つ。
- キャンプ場の気温に合わせる
- 虫刺され対策する
- 紫外線対策をする
- 燃えにくい素材を選ぶ
また、基本的に好きな服装で行くのが一番ですが、自然の中に行うキャンプには危険なこともたくさんあります。
そのため、この記事でもお伝えしたNGな服装はなるべく避けるようにするのがベストです。
「キャンプってどんな服装で行けばいいの?」
「おすすめの服装・コーディネートはあるの?」
そんな疑問を抱いている方に、この記事が少しでも参考になれば幸いです。