キャンプの極み「地べたスタイル」が凄い!究極のロースタイルとは
「ロースタイル」「ハイスタイル」などがキャンプの主流となっていますが、ひそかに人気を集めているのが「地べたスタイル」です。
地べたスタイルと聞くと、なんだか貧乏くさい気もしますが、意外にもメリットの多いキャンプスタイルになります。
そこで、この記事ではロースタイルの極みである「地べたスタイル」について、魅力やデメリットなどを詳しく紹介していきたいと思います。
「地べたスタイル」という言葉を聞いて少し興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
【この記事のポイント】
・地べたスタイルのメリット
・地べたスタイルのデメリット
・地べたスタイルに必要なギア
編集者
Shun Honke
■ mypace outdoor運営者
公務員を退職後、不動産、広告代理店で営業兼コンサルタントを経験したのち、独学でマーケティングを学び、ITベンチャー企業でマーケティング担当に。その後、フリーランスとなり、趣味であるキャンプ・サーフィン
をするために宮崎県に移住。株式会社OUTRIPを設立し、アウトドアブランド「mypace outdoor」を立ち上げる。
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地べたスタイル(お座敷スタイル)とは?
ロースタイルではローチェアを、ハイスタイルではハイチェアを、キャンプデートなら2人掛けの長椅子を、基本的にキャンプではチェアを使うのが一般的です。
しかし、地べたスタイル(お座敷スタイル)は地面に座るスタイルなので、チェアを使うことはありません。
地面と言っても、直接土や芝生の上に座るわけではなく、シートやマットなどの敷物を敷いた状態で座るのでご安心ください。
中には、状況に応じてチェアを使う人もいますが、基本的には地べたで過ごすスタイルになります。
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キャンプの極み「地べたスタイル」のメリット
なぜ、地べたスタイル(お座敷スタイル)が人気かというと、そこにはさまざまなメリットがあるからです。
地べたスタイル(お座敷スタイル)の主なメリットはこちら。
・荷物が少なくなる
・低予算で始められる
・靴を脱いでリラックスできる
・無骨で男らしい
・冬でも暖かい
それでは、さっそく見ていきましょう。
荷物が少なくなる
ローチェアであっても、意外とチェアはかさばり荷物になるものです。
しかし、地べたスタイルではチェアを持っていく必要がないので、荷物を少なくコンパクトにすることができます。
特に、キャンプデートやグループテントの場合、2人掛けのチェアは車への積み下ろしも大変なので、地べたスタイルは大きなメリットといえるでしょう。
大きな荷物が少なくなるので、バックパッカーやツーリングキャンプなどにもおすすめです。
低予算で始められる
地べたスタイルは、基本的にシートやマットがあれば完結します。
そのため、チェアやテーブルを購入する必要がなく、予算を抑えてキャンプを始めることが可能です。
キャンプ道具(ギア)は高価なものが多く、ソロキャンプ用でも全部揃えると3万円~5万円程度になってしまいます。
なるべく低予算でキャンプを始めたいという場合は、地べたスタイルを検討してみるのも良いでしょう。
靴を脱いでリラックスできる
地べたスタイルはシートやマットの上で過ごすスタイルなので、靴を脱いでリラックスすることができます。
他のスタイルというより、キャンプで靴を脱ぐこと自体あまりないので、開放感があって好きという人が数多くいます。
また、靴を脱ぐだけじゃなく、足を伸ばしたり横に寝そべったりと自由に体勢を取ることができるのも大きなメリットといえます。
無骨で男らしい
ソロキャンパーならとくに、無骨で男らしいキャンプスタイルを求めている人も多いのではないでしょうか。
地べたスタイルはその象徴ともいえ、ブッシュクラフトの雰囲気を漂わせる空気感があります。
ギアにこだわるのもキャンプの醍醐味ですが、ギアを少なくすることにこだわるのも無骨な男って感じでカッコいいものです。
冬でも暖かい
どのキャンプスタイルでも言えることですが、冬のキャンプでは寒さ対策が必須です。
その点、地べたスタイルは、厚めのシートやマットを下に敷けば冷気を遮断することができ、電源がある場合はコタツやホットカーペットを使用することもできるので寒さ対策にはうってつけです。
家に近い感じでもっとも寒さ対策を取りやすいのが「地べたスタイル」と言っても過言ではないでしょう。
「地べたスタイル」のデメリット
メリットがあれば、もちろんデメリットもあります。
地べたスタイルのデメリットはこちらです。
・雨対策が難しい
・靴の脱ぎ履きが面倒
・虫が上がってくる可能性がある
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
雨対策が難しい
地べたスタイル最大の敵は”雨”です。
雨が降ると地面がグチョグチョになるので対策を取りたいところですが、なかなか難しいのが地べたスタイルの現状です。
私も何度か地べたスタイルの経験がありますが、一番の対策は雨が降りそうなときは予備でチェアをもっていくことです。
また、雨対策において場所選びはとても重要なので、なるべく水はけの悪そうな場所は避け、雨が降っても安心できるようしておくのが良いでしょう。
グランドシートを雨対策に有効なので、準備しておきましょう。
靴の脱ぎ履きが面倒
地べたスタイルは靴を脱いでリラックスできる反面、移動するときには必ず靴の脱ぎ履きが発生するので面倒に感じる人も多いはずです。
そのため、私はいつもスリッポンや、ワークマンで購入したかかとを踏んでも良い靴を履いています。
そうすれば、ストレスなく靴の脱ぎ履きもでき、快適にキャンプを楽しむことができるのでおすすめです。
虫が上がってくる可能性がある
地べたスタイルで注意したいのが虫の存在です。
キャンプ場は自然に囲まれているため、さまざまな虫が生息しています。
チェアやテーブルがあれば地面との高さがあるので心配いりませんが、地べたにご飯を置く場合はアリなどの虫が上がってくる可能性もあるので注意が必要です。
そのため、とくに夏場は虫除け対策を万全にしていくことをおすすめします。
地べたスタイルキャンプの楽しみ方
地べたスタイルでキャンプをしている人は、どのような楽しみ方をしているのか気になりますよね。
基本的な楽しみ方はキャンプと同じですが、地べたスタイルならではの楽しみ方もあるのでお伝えしていきます。
地べたスタイルキャンプの楽しみ方は、こちらです。
・焚き火で癒される
・寝転がってのんびりする
焚き火で癒される
キャンプでは定番の焚き火も、地べたスタイルならより身近に感じることができるので、とても癒されます。
また、チェアに座るとどうしても上から焚き火を見ることが多くなりますが、地べたスタイルでは焚き火台の大きさによっては横から見ることができ、いつもと違う焚き火の景色を楽しむことができます。
着火材にフェザースティックなどを作って火を起こせば、ちょっとしたブッシュクラフト間も味わえるのでおすすめです。
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寝転がってのんびりする
地べたスタイルのキャンプでは、寝転がってのんびりするのもひとつです。
大自然の中で寝転がってダラダラするなんて、とても贅沢ですよね。
そんな贅沢な楽しみ方ができるのも、地べたスタイルの魅力のひとつといえます。
ぜひ、マットやシートの上に寝転がって、ボーっと空を見上げてみてはいかがでしょうか。
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敷物は必須?地べたスタイルに必要なギアとは
地べたスタイルでキャンプを楽しむなら最低限持っておきたいギアがあります。
それがこちら。
・グランドシート
・マット/クッション
・テント/タープ
グランドシート
地べたスタイルでなくても、キャンプにいくなら持っていきたいのがグランドシート。
テントの下に敷くことで、底冷え対策や汚れ対策につながります。
地べたスタイルでは、直に地面に座るのは避けたいのでグランドシートは必ず準備するようにしましょう。
マット/クッション
グランドシートと合わせて持っておきたいのが、マットやクッションです。
地べたにずっと座っているとお尻や体が痛くなってしまうので、クッション性の高いマットレスを準備しておくと良いでしょう。
一般的にはシュラフの下に敷いて使われるものでも、地べたスタイルではかなり貴重なアイテムです。
また、ご飯を食べる時にどうしても前かがみになり、体に負担がかかってしまうという人は、状況に応じてクッションなども準備しておきましょう。
テント/タープ
地べたスタイルといえど、テントやタープなどの屋根は必要です。
キャンプ上級者になればタープひとつでキャンプをすることも可能ですが、慣れるまではオーソドックスにテントを使うのが良いでしょう。
また、テントにはドーム型テントやティピー型テントなどさまざまな種類がありますが、地べたスタイルキャンプには前室のあるドーム型テントがおすすめです。
前室があれば、紫外線やちょっとした雨なら凌ぐことができるので、地べたスタイルキャンプとの相性は抜群といえます。
地べたスタイルキャンプであると便利なもの
地べたスタイルキャンプをする方は、最小限の荷物で行きたいと思いますが、あると便利なものもあるので紹介します。
地べたスタイルキャンプをより楽しむために、あると便利なものはこちらです。
・ローテーブル
・焚き火台
ローテーブル
地べたスタイルキャンプでは、食事も地べたでとるという方が多いですが、急な雨などに対応するためローテーブルをひとつ準備しておくと安心です。
地べたに食事を置くスタイルも無骨でカッコいいのですが、虫が入ることもあればずっと猫背の姿勢になり腰を痛める可能性もあります。
ローテーブルがなければ、クーラーボックスやコンテナなどをテーブル替わりにするもできるので、頭に入れておくと良いでしょう。
焚き火台
やはり焚き火がないとキャンプが締まりません。
直火で焚き火のできるキャンプ場を探すのもひとつですが、どこでも焚き火ができるように焚き火台は準備しておきましょう。
小さなソロキャンプ用の焚き火台でも十分ですが、より焚き火を楽しみたい方は二次燃焼の焚き火台を検討してみてはいかがでしょうか。
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まとめ
地べたスタイル(お座敷スタイル)は、荷物が少なくて済むのでソロキャンプやツーリングキャンプなどに人気のスタイルです。
雨対策や虫対策を万全にする必要がありますが、無骨なキャンプスタイルを目指す人はぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。