夏キャンプこそ「焚き火」を楽しむ!魅力やデメリットを解説
「夏のキャンプで焚き火はする?」
「暑いのに焚き火をする理由が分からない…。」
夏の暑い中、わざわざ焚き火をする人がいますが、なぜ夏のキャンプで焚き火をするのか分からないという方も多いでしょう。
そこで、この記事では
・夏キャンプで焚き火をする魅力
・夏キャンプで焚き火をするデメリット
・焚き火を楽しむためのポイント
について、詳しく解説していきます。
この記事を読めば、「ちょっと焚き火やってみようかな」と思い、次のキャンプの楽しみがひとつ増えるはずです。
夏のキャンプをより充実させたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
編集者
Shun Honke
■ mypace outdoor運営者
公務員を退職後、不動産、広告代理店で営業兼コンサルタントを経験したのち、独学でマーケティングを学び、ITベンチャー企業でマーケティング担当に。その後、フリーランスとなり、趣味であるキャンプ・サーフィン
をするために宮崎県に移住。株式会社OUTRIPを設立し、アウトドアブランド「mypace outdoor」を立ち上げる。
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夏キャンプこそ「焚き火」を楽しむ!3つの魅力
夏キャンプでは、暑いので「焚き火はしない」がお決まりですが、私は夏キャンプこそ“焚き火を楽しむ”ものだと思います。
感覚は人それぞれですが、私が思う夏キャンプに焚き火する魅力はこちらの3つです。
- 肌寒い夜に焚き火が丁度いい
- 虫除け対策になる
- 焚き火料理が冷めにくい
➀肌寒い夜に焚き火が丁度いい
夏は25℃以上、日によっては30℃を超えることもあり日中はかなり暑くなりますが、山や海などの自然に囲まれた状態でやることが多いキャンプでは、夜は意外と肌寒くなります。
そんな少し肌寒い夜には、焚き火が丁度いい暖かさになっておすすめです。
冬や秋キャンプでは、逆に夜は寒すぎて「もう寒いから終わろう…。」と、焚き火に集中できませんが、夏キャンプは丁度いい温度になるので、のんびりと焚き火を楽しむことができます。
ジメジメと暑い日がおすすめしませんが、基本的にゆっくり楽しめる夏キャンプの焚き火はおすすめです。
➁虫除け対策になる
夏のキャンプで一番厄介なのが「虫」です。
虫が嫌だから冬キャンプしか行かないという方も多くいるほどで、蚊や蛾、カナブンにカメムシなど、飛び回っていて良い気がする方は少ないでしょう。
そのため、蚊取り線香やスプレーで虫除け対策をする方も多いと思いますが、焚き火も虫除け対策になるのでおすすめです。
虫は明るい場所によって来るので、焚き火によってきて熱で弱ってしまいます。
まさに、“飛んで火に入る夏の虫”
また、ヨモギの葉に含まれている「シネオール」という成分を虫は嫌がるので、焚き火をする際に薪と一緒に燃やすことで、さらに虫除け効果が期待できます。
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③焚き火料理が冷めにくい
冬のキャンプでは、焚き火でBBQや料理を作ってもすぐに冷めてしまいますが、夏キャンプではそもそもの気温が高いので常温でもすぐに冷めることはありません。
そのため、お酒を飲みながらのんびり晩酌できるので、ゆっくりと食事を楽しみたい方にはおすすめです。
また、夏の暑い中作る豪快な焚き火料理も、夏キャンプの魅力のひとつといえます。
ちなみに、焚き火料理を成功させるポイントは、火力調整です。
焚き火の炎が上がっているときにお肉などを焼いてしまうとすぐに焦げてしまうので、少し時間が経った「熾火(おきび)」の状態で焼くのがベスト。
夏キャンプで焚き火をするデメリット
夏キャンプの焚き火は魅力が多いものですが、デメリットもあるので注意が必要です。
お伝えする夏キャンプで焚き火をする主なデメリットはこちらです。
- キャンプ場によっては夜でも暑い
- 焚き火をする時間を間違えると汗だくになる
キャンプ場によっては夜でも暑い
夏キャンプは、キャンプ場選びを間違えると夜でも普通に暑いので注意が必要です。
例えば、標高の高い高原キャンプ場なら涼しいのですが、海沿いや平地の場合は熱帯夜になることが多く、とてもじゃないですが焚き火をしている場合ではありません。
また、その日の気温によっては夜でも気温が下がりづらく、蒸し暑い夜になることもあるので状況に応じて対応するようにしましょう。
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焚き火をする時間を間違えると汗だくになる
当たり前ですが、夏キャンプで焚き火をするなら日中ではなく夜にしましょう。
日中は30℃を超え紫外線も強いので、焚き火をしていては汗だくになり脱水症状になってしまう可能性もあります。
そのため、日が沈んで気温が下がってきてから焚き火を行い、その場合でも水分補給はこまめに取るのがポイントです。
とくに、お子さんがいるファミリーキャンプでは、こまめな水分補給で脱水症状や熱中症対策を徹底しましょう。
夏キャンプの焚き火を楽しむ4つのポイント
夏キャンプの焚き火は、一歩間違えるとただの苦行になってしまうので、楽しむためにはポイントを押さえておく必要があります。
そのポイントがこちらです。
- 標高が高いキャンプ場を選ぶ
- タープの下で雰囲気を出す
- 風下で焚き火をしない
- 小さい焚き火台を使う
標高が高いキャンプ場を選ぶ
キャンプ場にはいくつかの種類があり、
・高原のキャンプ場
・海沿いのキャンプ場
・川辺のキャンプ場
・湖畔のキャンプ場
などが一般的ですが、焚き火を快適に楽しむなら「高原のキャンプ場」がおすすめです。
なぜ、高原のキャンプ場がおすすめかというと、一般的に標高が100m上がると気温が0.6℃~1℃下がると言われています。
そのため、標高1000mの高原なら地上よりも気温が6℃違い、真夏でも少し涼しいぐらいで過ごすことが可能です。
夏はロケーション重視で海沿いのキャンプ場を選ぶ方が多いですが、焚き火を楽しみたい場合は標高の高い高原キャンプ場を選ぶようにしましょう。
参照:気象庁|はれるんランド
タープの下で雰囲気を出す
タープの下で焚き火をすると、何か雰囲気が出ますよね。
キャンプでは、こういった雰囲気を作って自分のテンションを上げるのも醍醐味のひとつなので、タープでの焚き火はおすすめです。
しかし、焚き火の炎や火の粉でタープに穴が空いてしまう可能性もあるので、
・タープはなるべく高くピンと張る
・難燃素材のタープを使用する
などの対策が必要です。
タープをピンと高く張るのは慣れ(コツ)が必要なので、出来れば焚き火をする場合は燃えにくい難燃素材のタープを使いましょう。
おすすめは、TCコットンのタープで、下で焚き火をしても燃える心配がないので安心です。
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風下で焚き火をしない
キャンプでは、テントの出入り口を決める際なども風向きを見ますが、焚き火をする場合はとくに注意が必要です。
焚き火の風上に立ってしまうと、煙や煤(スス)などが飛んできて不愉快ですし、何より火の粉が飛んでくると服やキャンプギアに穴が空いてしまう可能性があります。
中には、なるべく服に焚き火の匂いを付けたくないという方もいるはずです。
焚き火をする場合は、なるべく風下に立って行うようにしましょう。
小さい焚き火台を使う
夜は肌寒いといっても夏に変わりはありません。
大きな焚き火台でキャンプファイヤーのように焚き火をすると、さすがに暑くて嫌になってしまいます。
そのため、夏キャンプでは小さな焚き火台でしっぽり楽しむのがおすすめです。
また、焚き火ではなく、キャンドルなどで雰囲気を出すのも良いでしょう。
夏キャンプに最適な小型焚き火台3選!
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コールマン:ファイアーディスクソロ
言わずと知れた有名ブランド「コールマン」の焚き火台で、直径30㎝の円盤タイプは初心者でも使いやすい仕様になっています。
焚き火だけでなく、ダッチオーブンを置くことができたり、焼き網を乗せればBBQもできる、まさに一石二鳥の焚き火台です。
チタンマニア:ウッドストーブ
筒状のため煙突効果で燃焼効率が高く、最後まで燃え尽きるので燃えカスも残りづらい構造です。
もちろん、焚き火台の上に鍋やクッカーなどを置くことができるので料理も問題なく、折り畳むとかなりコンパクトになるので収納にも困りません。
小型ながら高い炎を楽しみたい方におすすめの焚き火台です。
ソト:ミニ焚き火台テトラ
手に取ると分かりますが、超小型でとてもかわいらしい焚き火台です。
折り畳むとポケットに収納できるほどのサイズで、本当にソロキャンプでしっぽり楽しむ用と思っておきましょう。
まとめ
夏キャンプの焚き火は、少し肌寒い夜に丁度よく、虫除け対策にもなるので個人的にはおすすめです。
しかし、わざわざ夏の暑い日に無理矢理する必要はなく、「少し肌寒いな」「ちょっと雰囲気出したいな」と思ったときにやるぐらいで問題ありません。
日中はジメジメとした暑い日に焚き火をすると、脱水症状や熱中症になる危険性もあるので、夏キャンプで焚き火をする際は暑さ対策を徹底して行うようにしましょう。
焚き火や暑さ対策について、分からないことがあれば公式LINEでも相談可能なので、お気軽にご連絡ください。