キャンプの薪はどうしてる?焚き火におすすめの種類や量を徹底解説
キャンプで焚き火やキャンプファイヤーをする際、必ず必要なのが「薪」です。
しかし、普段の生活で使うことがあまりないので、どこで買うものなのか、どうすればいいのか分からない方も多いのではないでしょうか。
実際、薪には種類もあり、それぞれに特徴があります。
そこで、この記事ではキャンプで使う薪の種類や量、どこで買うのかなど詳しく解説していきます。
焚き火を制して、キャンプをしっかり楽しみたい方はぜひ参考にしてみてください。
【この記事のポイント】
✓薪の種類や量
✓キャンプの薪はどこで買うべきか
✓薪の収納方法
編集者
Shun Honke
■ mypace outdoor運営者
公務員を退職後、不動産、広告代理店で営業兼コンサルタントを経験したのち、独学でマーケティングを学び、ITベンチャー企業でマーケティング担当に。その後、フリーランスとなり、趣味であるキャンプ・サーフィン
をするために宮崎県に移住。株式会社OUTRIPを設立し、アウトドアブランド「mypace outdoor」を立ち上げる。
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キャンプの薪には種類がある?
キャンプに使用する薪は、大きく「針葉樹」と「広葉樹」の2種類あります。
針葉樹や広葉樹という名前は聞いたことがあると思いますが、針葉樹とは葉の形状が細く尖った樹木で、広葉樹とは葉の形状が大きく広がった樹木のことをいいます。
「針葉樹」「広葉樹」など、樹木の種類によって燃やした時の特徴が異なるので、それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。
針葉樹
針葉樹は、樹液が多く着火しやすいのが最大の特徴で、主に焚き火の焚き付けに使われることが多いです。
焚き火の際は針葉樹の薪だけでも十分ですが、一気に燃え上がることがあるので燃焼スピードには注意しましょう。
針葉樹の主な種類はこちらになります。
・杉(スギ)
・松(マツ)
・檜(ヒノキ)
初心者におすすめなのは、割りやすく値段も比較的安い「杉(スギ)」です。
松や檜も燃焼効率が高く焚き付けには最適ですが、値段や使いやすさを考えると慣れるまでは杉を使うのが一番でしょう。
■焚き付けとは
薪などに火をつける際に使用する、いわゆる着火剤のこと。
広葉樹
広葉樹は針葉樹に比べて火がつきにくいですが、火持ちするので長時間の焚き火におすすめです。
また、広葉樹の薪はヤニや油分が少なく、煙やススが出にくいのも大きな特徴といえます。
そのため、焚き火調理や薪ストーブなど、幅広い用途で使用することができます。
広葉樹の主な種類はこちらになります。
・楢(ナラ)
・椚(クヌギ)
・欅(ケヤキ)
・樫(カシ)
広葉樹の薪は火持ちが良い分、値段が高いものや重量が重いものが多いので、薪ストーブに入れる時などは注意が必
要です。
針葉樹と広葉樹、それぞれの長所を活かしながら焚き火を楽しみましょう。
【状況別】キャンプに適切な薪の量とは
焚き火に慣れていないと、どれくらいの量の薪が必要か判断難しいですよね。
ここでは、状況別でどれくらいの量の薪が必要なのかを紹介するので、参考にしてみてください。
ただし、薪の太さや組み方、気温などによっても変わるので、あくまで目安と考えておきましょう。
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ソロキャンプの場合
ソロキャンプで4~5時間程度焚き火を楽しみたい場合は、約10kgの薪が必要になります。
キャンプ場の薪がピンキリですが、だいたい1束5kg程度なので、不安な方は2束購入するのが良いでしょう。
グループキャンプの場合
グループキャンプになると、焚き火台も大きくなることが予想されるので、4~5時間の焚き火で約20kgが必要になります。
このとき、針葉樹の薪だけではすぐに燃え尽きてしまうので、理想は「針葉樹の薪3割、広葉樹の薪7割」で構成することです。
薪ストーブを使用する場合
薪ストーブは、意外と燃えるスピードが速いこともあるので、少し多めに準備しておくことをおすすめします。
通常の冬場で使用する場合、1泊2日で約20~25kg程度、少し多く見積もって30kg準備できると安心です。
もちろん、薪ストーブが大きい場合は、もっとたくさんの薪が必要になる可能性もあります。
キャンプの薪割り方法
キャンプで焚き火をする際、焚き火台の大きさに合わせて薪の大きさを調節する必要があります。
円形でお皿型の焚き火台や、ファミリーキャンプ用の大きな焚き火台ならそのままでも問題ありませんが、ソロキャンプ用の小さな焚き火台などの場合は購入した薪では大きすぎます。
そこで必要となるのが“薪割り”です。
しかし、薪割りの経験がない方は、どうやって薪割りをするのか分からない方も多いでしょう。
一般的に薪割りで使われる道具は「手斧」「鉈(なた)」「ナイフ」「薪割り器」の4つになります。
それぞれの特徴を把握して、上手く使い分けるのがポイントです。
手斧・鉈(なた)を使う
薪割りの代表格となるのが「手斧」と「鉈(なた)」です。
一見危険そうに思えますが、キャンプ用の小さめの手斧であれば、誰でも簡単に扱うことができます。
とはいえ、刃物に変わりはないので取り扱いには十分注意しましょう。
手斧は刃も大きく重さもあるので大きな薪割りに向いていますが、細かい調整はしづらいので細かい作業は鉈(なた)を使うのがおすすめです。
正直、キャンプで購入できる薪を使用する場合は、手斧がなくても鉈(なた)があれば十分です。
私の経験上、手斧がなくても鉈(なた)とナイフがあれば何とかなるので、手斧と鉈(なた)で迷ったら「鉈(なた)」を選ぶようにしましょう。
ナイフでバドニング
大きな薪を割るには手斧や鉈(なた)が向いていますが、より小さくしたい場合の細かい作業はナイフを使うのがベストです。
ナイフで薪を割ることを一般的に“バドニング”と言いますが、薪をソロキャンプ用焚き火台サイズにするのにはバドニングが必須になります。
バドニングのやり方はシンプルで、鉈(なた)と同じようにナイフで薪に切り込みを入れ、ナイフの先端を大きめの薪でトントンと叩くようにしてナイフを深く入れていきます。
ひとつ注意事項ですが、万が一に備えてバドニングの際に親指や人差し指は刃の部分に当たらないようにしてください。
薪割り器を使う
ファミリーキャンプや冬のキャンプ、また薪ストーブを使用する場合は大量の薪が必要になります。
薪割リは慣れている人なら良いのですが、初心者の方や力のない方がやると結構疲れてしまうものです。
そのため、効率よく薪割りをしたい場合は「薪割り器」の使用がおすすめです。
薪の量のところでもお伝えしましたが、薪ストーブを使用する場合は1泊2日で約20~25kg程度の薪が必要になります。
これを人の手で行えば、時間も体力も限界を迎えてしまうでしょう。
薪割り器は安くても2万円程度と少し高価ですが、薪割り時間を短縮したい方にはとても便利なアイテムといえます。
「電動式」「手動式」「エンジン式」と3種類あるので、用途に合わせて選ぶようにしましょう。
薪が無料のキャンプ場はもう少ない?
少し前までは、薪と言えばキャンプ場に落ちているものを使ったり無料でもらえたりしていました。
しかし、最近では薪の無料提供を行っているキャンプ場は少なくなってしまい、ほとんどの場合は自分で購入する必要があります。
中には無料で薪を使えるキャンプ場もあるので、根気強く探してみてください。
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キャンプの薪はどうしてる?どこで買うのがベストなのか
他のキャンパーがキャンプの薪はどうしているのか、気になる方も多いでしょう。
キャンプの薪を購入する方法は、主にこちらの4つです。
・キャンプ場で購入する
・ホームセンターで購入する
・道の駅で購入する
・Amazonなどのネットショップで購入する
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
キャンプ場で購入する
もっとも手っ取り早いのはキャンプ場で購入することです。
私の経験上、キャンプ場の薪はだいたい500~600円前後で、中には800円や900円で販売しているキャンプ場もあります。
年輪の濃さで針葉樹か広葉樹か見分けることも可能ですが、分からない方はキャンプ場のスタッフに「この薪は針葉樹ですか?」などと聞くようにしましょう。
また、最近では少なくなりましたが、中には落ちている薪をそのまま使ってもいいキャンプ場もあるので、事前にチェックしておくと良いでしょう。
ホームセンターで購入する
ホームセンターでは、針葉樹から広葉樹まで幅広く取り揃えているので、自分の好きな薪を選べるというメリットがあります。
また、ホームセンターにはすぐで小さくカットされた薪も販売されているので、ソロキャンプで薪割りが面倒くさいという方にもピッタリです。
まずは、近くのホームセンターに行って、どのような薪が販売されているのか確認しておきましょう。
道の駅で購入する
意外かもしれませんが、キャンプ場近くの道の駅であれば薪が充実していることも多く、ご当地食材と一緒に薪を購入することが可能です。
ただし、道の駅によっては薪を販売していないこともあるので注意しましょう。
Amazonなどのネットショップで購入する
すでに使う薪の種類や量を把握している方は、Amazonなどのネットショップで購入するのがもっとも手軽です。
しかし、ネットショップで購入した場合、家に届くので薪の保存方法については事前に確認しておきましょう。
キャンプまでに湿気てしまっては火がつきにくくなってしまいます。
キャンプの薪は収納したほうがいい?
キャンプで使用する薪をブルーシートなどの上にそのまま置いている方も多いですが、霜などで湿気てしまっては火がつかなくなります。
そのため、出来れば収納バッグや薪スタンドがあるのでベストです。
最近では前掛けのようなタイプや、エプロンタイプも数多くリリースされているので、自分の使いやすいものを選ぶと良いでしょう。
まとめ
キャンプで使用する薪には、大きく「針葉樹」と「広葉樹」の2種類があります。
それぞれでメリット・デメリットが異なるので、上手く使い分けて焚き火を楽しめると最高です。
必要な薪の量や購入場所など、この記事が少しでも参考になれば幸いです。