【完全版】冬キャンプの服装!初心者が真似したいおすすめコーデ
「冬キャンプの服装ってどうすればいいの?」
「とりあえず着込んでいこうと思っているけど、それで大丈夫?」
夏から秋がキャンプのハイシーズンですが、冬キャンプに行こうと考えている方も多いのではないでしょうか。
冬キャンプは虫も人も少なく、空気も澄んでいるので景色がきれいなど、夏キャンプにはない魅力がたくさんあります。
しかし、寒い冬で注意したいのが「防寒対策」
どのような服装で行けば、安全かつ快適に冬キャンプを過ごせるのか気になりますよね。
そこで、この記事では
・冬キャンプの服装で注意すべきこと
・冬キャンプにおすすめの服装
・レディース、メンズ別おすすめの服装
などについて、詳しく解説していきます。
この記事を読めば、冬キャンプの服装で気を付けることや、快適に過ごすための方法が分かります。
冬キャンプの服装選びに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
編集者
Shun Honke
■ mypace outdoor運営者
公務員を退職後、不動産、広告代理店で営業兼コンサルタントを経験したのち、独学でマーケティングを学び、ITベンチャー企業でマーケティング担当に。その後、フリーランスとなり、趣味であるキャンプ・サーフィン
をするために宮崎県に移住。株式会社OUTRIPを設立し、アウトドアブランド「mypace outdoor」を立ち上げる。
contents
冬キャンプの服装で注意すべき4つのこと
冬キャンプの服装は、単純に着込めばいいというわけではありません。
ここでは、冬キャンプの服装で注意すべきポイントを4つ紹介します。
- レイヤリングを意識する
- 4つの首を温める
- 気温や天候に合わせた服装を意識する
- 焚き火をする場合は難燃素材の服装を心がける
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1. レイヤリングを意識する
冬キャンプでは「レイヤリング」が重要です。
レイヤリングとは
・アウターレイヤー
・ミドルレイヤー
・ベースレイヤー
の3層のウエアを重ね着することを言います。
それぞれの役割は、以下のとおりです。
●アウターレイヤー
雨・風・雪などから体を守る
●ミドルレイヤー
保温性を確保しながらウエア内をドライに保つ
●ベースレイヤー
汗を素早く吸水拡散し、汗冷えを防ぐ
冬キャンプを快適に過ごすためには、気温や天候などに合わせてレイヤリングを調整することが重要です。
例えば、天候が晴れで日も差している時間帯は「ミドルレイヤー+ベースレイヤー」で過ごし、気温の下がる夜は「アウターレイヤー+ミドルレイヤー+ベースレイヤー」にする。
冬キャンプの服装は、単純に分厚いものを重ね着すればいいわけではありません。
レイヤーごとの役割を意識して、うまく調整するようにしましょう。
2. 4つの首を温める
冬キャンプの服装で心がけたいのは「首」を温めることです。
首、手首、足首などの「首」は、血流の多い血管(動脈)が皮膚の近くを走っていることから、温めると寒さ対策になると言われています。
しかし、これらの3つの首だけではなく、もう1か所覚えておきたい部位があります。
それが「くびれ(お腹)」です。
お腹を温めることで、腸内細菌が活発になり、代謝の向上につながります。
血流の多い部分を温めることで、全身に血液が温まり、指先やつま先などの末端も冷えも解消されるでしょう。
お腹を温める方法は、腹巻やカイロ、湯たんぽなど、なんでも問題ありません。
自分がもっとも心地よく、ストレスのない温め方を試してみてください。
3. 気温や天候に合わせた服装を意識する
冬キャンプの服装選びは、気温や天候に合わせることを意識しましょう。
ポイントは、基本となる服装を決めることです。
例えば、先述した3層のレイヤリングを基本服装としましょう。
その場合、最低気温が10℃前後で晴れのなら、アウターを1枚脱ぐ。
最低気温が5℃以下ならしっかりした素材のアウターを着るなど、その日の気温や天候に合わせた服装を選ぶことが重要です。
しかし、キャンプ場は自然の中であるため、天気予報が外れて、急に天候が変わることもあります。
考えられるケースを想定して、どのような状況にも対応できるように準備しておきましょう。
4. 焚き火をする場合は難燃素材の服装を心がける
冬キャンプは焚き火で暖を取ることが多いはずです。
焚き火は火の粉が飛び散るので、燃えやすい素材のアウターを着ている場合は穴が空いてしまう可能性があります。
とくに、お気に入りの服装でキャンプに行くと、穴が空いてしまうとショックも大きいので注意が必要です。
燃えやすい素材とは、ポリエステルをはじめとした化学繊維に多く見られます。
化学繊維の素材は、シワになりにくく、速乾・耐久性などに優れていることから、キャンプウエアでもよく使われていますが、火には弱いです。
これは、化学繊維の原料が石油であり、火の粉が触れるとすぐに溶けてしまうことが原因とされています。
逆に、燃えにくいのは、コットンやウールなどの天然素材です。
ただし、難燃素材は燃えないわけではなく”燃え広がりにくいだけ”ということを頭に入れておきましょう。
参照:難燃素材の現状
【気温・天候別】冬キャンプにおすすめの服装
服装の注意点が分かっても、実際にどのような服装をすればいいのか分からない方も多いでしょう。
ここでは、気温・天候別での服装例を紹介します。
最低気温10~15℃「晴れ」
最低気温10~15℃は、気象庁が発表した「東京都の2022年平均気温」において、3~4月、10~11月にあたる気温です。
この時期は季節の変わり目でもあるので、昼夜の温度差が大きくなることが予想されます。
そのため、日中は暖かいからと油断せず、冷えこんでも良いようにレイヤリングしましょう。
理想のレイヤリングは、以下のとおりです。
●ベースレイヤー
薄手のウール下着、もしくはヒートテック
●ミドルレイヤー
フリース(ユニクロでOK)
●アウターレイヤー
中綿入りのジャケット、もしくはウインドブレーカー
日中は暖かいので、汗冷えを防ぐために、速乾性・吸水性に優れたインナーを選ぶのが理想です。
また、下半身は、チノパンでもデニムでも問題ありませんが、夜の冷えこみを考慮して、タイツなどを履いておくと安心です。
最低気温5~10℃「晴れ」
最低気温5~10℃は、気象庁が発表した「東京都の2022年平均気温」において、3月、11月にあたる気温です。
この時期は、日中は晴れていても寒いと感じるほどで、朝晩はさらに寒く感じます。
最低気温5~10℃「晴れ」の場合の理想のレイヤリングは、以下のとおりです。
●ベースレイヤー
薄手のウール下着、もしくはヒートテック
●ミドルレイヤー
セーター、もしくはフリース(ユニクロでOK)
●アウターレイヤー
ダウンジャケット、もしくは厚手のコート
この気温のキャンプは、ダウンジャケットや厚手のコートが必須です。
また、それ以外にも手袋やマフラー、レッグウォーマーなどがあると、かなり防寒対策は充実します。
小物をうまく使いながら、体温調節をしやすいレイヤリングを心がけましょう。
最低気温5℃以下「晴れ」
最低気温5℃以下は、気象庁が発表した「東京都の2022年平均気温」において、12月~2月にあたる気温です。
まさに真冬のキャンプとなり、時には雪中キャンプになることも予想されます。
この気温でもキャンプでは、できる限りの防寒対策を行うことが大切です。
理想のレイヤリングは、以下のとおりです。
●ベースレイヤー
分厚めのウール下着
●ミドルレイヤー
フリース、インナーダウン(ウルトラライトダウンでもOK)
※寒い場合は2枚重ね
●アウターレイヤー
ハードシェル
気温5℃以下のキャンプでは、ミドルレイヤーは2枚重ね、ベースレイヤーには厚手のウール下着を使いましょう。
また、下半身にはアウトドアソックスや厚手のウールソックス、ウールのタイツなどを使用するのがベストです。
手袋やマフラー、フライトキャップなどを使うことで、より暖かく過ごせるはずです。
【レディース】冬キャンプの服装
キャンプといえど、おしゃれを楽しみたい女性は多いでしょう。
女性の冬キャンプコーデでは、マウンテンパーカーやダウンジャケットなども人気ですが、おすすめは「ボアベスト」です。
キャンプでは、テント設営や料理など、何かと作業することが多いので、腕周りが動かしやすいに越したことはありません。
そのため、腕を動かしやすいベストで、なおかつ羊の毛がモコモコと暖かい「ボア」などがおすすめです。
また、レディースファッションでは、手袋やフライトキャップなどの小物アイテムもうまく使って、おしゃれを楽しみましょう。
【メンズ】冬キャンプの服装
男性の服装は、動きやすさ重視のスタイリッシュなコーディネートがおすすめです。
真冬のキャンプでは、厚手のジャケットやダウンなどが有効ですが、日中などはフリースジャケットが便利です。
小物アイテムとして、キャップやニット帽をかぶると、さらにおしゃれな雰囲気になります。
また、焚き火を楽しみたい場合は、化学繊維ではなく難燃素材の服装を意識してキャンプに行くようにしてください。
服装以外で気を付けるべき冬キャンプの防寒対策
冬キャンプの防寒対策は、服装以外にもあります。
- キャンプ場選び
- 底冷え対策
その日の気温や天候にもよりますが、冬キャンプでの防寒対策の怠りは命取りです。
事前準備からしっかりと防寒対策を行いましょう。
キャンプ場選び
冬キャンプでは、キャンプ場選びが重要です。
キャンプ場といえば、高原や湖畔をイメージする方も多いと思いますが、冬キャンプでは海沿いのキャンプ場がおすすめです。
理由は、気温や風の安定。
海沿いのキャンプ場は、山に比べて気温や風が安定しているため、急な豪雨や強風も少なくキャンプに集中できます。
海沿いは「温まりにくく冷めにくい」という特徴があり、冬でも山沿いほど冷えません。
ただし、海沿いも強風になることがあるので、キャンプに行く際は事前に天気予報は確認しておきましょう。
参照:海陸風と季節風
底冷え対策
冬キャンプの防寒対策で重要なのは、底冷え対策です。
冷たい空気は下から入ってくるため、テントの下に隙間があると冷気が入り込んでしまいます。
底冷え対策としていないと、寒くて眠れなくなってしまうので、必ず実施しましょう。
主な底冷え対策は、以下のとおりです。
- 袖(スカート)付きのテントを選ぶ
- マットレスやコットを使って寝る
- シュラフを2枚重ねる
- テントシューズを履く
- 湯たんぽを使う
最近では、室内でストーブを使えるテントが増えてきていますが、結局は底冷えを解消しないと快適に眠れません。
冬キャンプに行く際は、しっかりと底冷え対策を行いましょう。
【初心者向け】冬キャンプで使える防寒テクニック
冬キャンプの防寒対策はさまざまで、先述した方法以外にも細かい技がいくつもあります。
ここでは、とくに試してほしい冬キャンプの防寒対策を紹介します。
焚き火をするときは上着のファスナーを開ける
冬のキャンプは寒いので、上着やアウターなどのファスナーを完全に締め切ってしまいがちですが、実は開けたほうがあったかいです。
アウターのファスナーを締めると、焚き火の暖かい風をほとんど感じられなくなります。
4つの首でもお伝えしたように、お腹を温めることは代謝を上げるうえでも重要なことです。
焚き火をするときは、上着やアウターのファスナーは開けた状態で楽しむようにしましょう。
焚き火をするときはサンダルに履き替える
焚き火をするときの防寒テクニックをもうひとつ。
足元は、ブーツや防寒性の高い靴ではなく、サンダルに履き替えるのがおすすめです。
先述したアウターのファスナーと同じ理屈で、防寒性の高い靴では焚き火の暖かい空気を遮断してしまいます。
寒い日にサンダルに履き替えるって意外かもしれませんが、騙されたと思って一度試してみてください。
また、サンダルの方が締め付けなく、リラックスできるのも魅力のひとつです。
就寝時は薄着で寝る
冬キャンプでは、保温性の高いダウン寝袋を使用する方が多いでしょう。
ダウン寝袋を使用する場合は、薄着で寝るのが理想です。
寒いとついつい厚着してしまいますが、ダウン寝袋の中で厚着するとダウンの意味がほとんどありません。
ダウン寝袋は、人が発せられる熱を保温し、寝袋の中に温かい空間を作るように設計されています。
しかし、寝袋の中で厚着してしまうと、人が発した熱がダウンまで届かず、寝袋の中は温まりません。
ダウン寝袋の良さを最大限に引き出すためにも、就寝時は薄着で過ごすことをおすすめします。
冬キャンプの服装におすすめのショップ・ブランド
近年、キャンプウエアもおしゃれな物が増え、機能性も充実してきました。
そのため、キャンプウエアをファッションとして使う方も多くなっていますが、ネックとなるのは「値段の高さ」です。
機能性やデザイン性が増した一方で、値段も高くなっているのが現実です。
しかし、正直キャンプには”そこまでデザイン性は求めていない”という方も多いのではないでしょうか。
そんな方におすすめのショップ・ブランドが、以下の2つです。
- ワークマン
- ユニクロ
ワークマン
作業着のイメージが強いワークマンですが、近年では「ワークマン女子」「ワークマンコーデ」などの言葉が出回っているように、キャンプで使えるウエアが揃っています。
中でも、おすすめなのは、ワークマンの大ヒット商品「メリノウール商品」
メリノウールとは、ウールの中でもメリノ種の羊から採れる最高級の羊毛のことで、キャンプなどのアウトドアでは有名な素材です。
着心地が良く、調湿性もあるので季節問わず着ることも可能です。
そして、何より魅力なのが”コスパの良さ”
メリノウールのインナーは通常であれば1万円を超えることもざらにあります。
しかし、ワークマンではメリノウールのインナーが2,000円以内で購入できることもあり、コスパは抜群です。
ワークマンには、インナー以外にもアウターからソックス、靴まで、冬キャンプに必要な服装をすべて揃っています。
冬キャンプの服装選びに困っている方は、一度ワークマンに偵察に行ってみてはいかがでしょうか。
ユニクロ
ワークマンと並んで、低価格・高品質な商品が揃っているのが「ユニクロ」です。
誰しも一度は行ったことがあると思いますが、ユニクロの商品は冬キャンプでも大活躍してくれるので、キャンパーの間ではとても重宝されています。
とくに、注目したいのは「ヒートテック」と「ウルトラライトダウン」です。
冬になると、ヒートテックにお世話になっている方も多いでしょう。
暖かいだけなく、肌触りもよく、中でも「極暖」は真冬には欠かせないアイテムといえます。
また、テント内で分厚いダウンを着るのはちょっと嫌ですよね。
冬キャンプでは、寒さ対策と同時に動きやすさも重要なので、ヒートテックやウルトラライトダウンなどの動きやすいアイテムがおすすめです。
まとめ
冬キャンプの服装で注意すべきことは、以下の4つです。
- レイヤリングを意識する
- 4つの首を温める
- 気温や天候に合わせた服装を意識する
- 焚き火をする場合は難燃素材の服装を心がける
レイヤリングとは「重ね着」のことで、アウターレイヤー、ミドルレイヤー、ベースレイヤーの3層が基本です。
冬キャンプの服装を決めるときは、このレイヤリングという考え方を軸に、気温や天候に応じて足し引きの調整を行います。
冬の寒さ対策では、よく「3つの首を温めろ」と言われますが、くびれ(お腹)も忘れてはいけません。
くびれ(お腹)を加えた「4つの首」を温めることを意識しましょう。
また、冬キャンプでは
・焚き火をするときは上着のファスナーを開ける
・焚き火をするときはサンダルに履き替える
・就寝時は薄着で寝る
なども有効な寒さ対策です。
冬キャンプでは、着るものが多く服装選びに悩んでしまう方も多いでしょう。
おしゃれだけに囚われると、冬キャンプでは寒すぎて快適に楽しめない可能性もあります。
近年では「ワークマン女子」という言葉が出回っているように、ワークマンやユニクロなどの服がキャンプでも流行しています。
機能性やコスパに優れているので、冬キャンプの服装選びに困っている方は、一度お店に行ってみてはいかがでしょうか。