【完全版】夏キャンプの暑さ対策!注意点とポイントを詳しく紹介
夏のキャンプは熱中症になる可能性もあるので、暑さ対策は万全にしていきたいですよね。
しかし、「アウトドアでどうやって暑さ対策をすればいいのか分からない」と言う方も多いはずです。
そこで、この記事では
・夏キャンプで注意すべきこと
・夏キャンプの暑さ対策
・暑さ対策以外の虫対策
について、詳しく紹介していきます。
夏のシーズン(5月~9月)でキャンプに行く予定がある方は、この記事で紹介する暑さ対策を実践して終わった後に「楽しかった」と言えるキャンプにしましょう。
暑さ対策については、「キャンプ場の選び方」「過ごし方」「アイテム」「服装」と、カテゴリー分けして紹介しているので、必要な項目をチェックしてみてください。
編集者
Shun Honke
■ mypace outdoor運営者
公務員を退職後、不動産、広告代理店で営業兼コンサルタントを経験したのち、独学でマーケティングを学び、ITベンチャー企業でマーケティング担当に。その後、フリーランスとなり、趣味であるキャンプ・サーフィン
をするために宮崎県に移住。株式会社OUTRIPを設立し、アウトドアブランド「mypace outdoor」を立ち上げる。
contents
夏キャンプで注意するべきこと
キャンプは楽しいものですが、自然の中、それも野外で行うキャンプは危険も付き物です。
ここでは、夏キャンプで注意すべき3つのことをお伝えします。
とくに、お子さん連れのファミリーキャンプを予定している方は、必ずチェックしてください。
キャンプは一般的な熱中症対策が取れない
キャンプでは、一般的な熱中症対策が取れない場合もあるので注意が必要です。
厚生労働省が発表している熱中症対策はこちら。
- 扇風機やエアコンで温度調節
- 打ち水
- WBGT値の確認(※)
- 日傘や帽子の着用
- 日陰の利用
- 通気性、吸湿性、速乾性のある衣服を着用
- 保冷剤、冷えたタオルなどで身体を冷やす
打ち水や帽子、通気性のある衣服の着用などはキャンプでも実践できますが、もっとも対策したいエアコンでの温度調節がキャンプではできません。
家の中で過ごしている感覚で行くと危険な目に遭う可能性もあるので、キャンプで出来る対策と出来ない対策はしっかり把握しておきましょう。
参照:環境省熱中症予防情報サイト 暑さ指数(WBGT確認方法)
夏キャンプも夜は冷え込む
夏のキャンプは暑いイメージがありますが、朝晩は冷え込むので注意が必要です。
日中着る半袖以外にも、必ず長袖も常備しておきましょう。
また、夏のキャンプでは汗をたくさんかくことが予想されるので、夜の冷え込みに備えて着替えも用意しておくことをおすすめします。
とくに子供の熱中症対策
ファミリーキャンプでとくに注意したいのが子供の熱中症です。
炎天下の中でたくさん動くと、熱中症のリスクも当然高くなってしまいます。
そのため、親御さんは
- 子供から目を離さない
- 帽子を着用させる
- こまめに水分補給を取らせる
- 汗をかいたら着替えさせる
などの熱中症対策を徹底させましょう。
ただし、子供ばかりに目が行きがちですが、自分自身の熱中症対策も怠らないようにしてください。
夏キャンプの暑さ対策【キャンプ場の選び方】
夏キャンプの暑さ対策の中でも、キャンプに行く前に確認したいのが「キャンプ場の選び方」です。
主な暑さ対策はこちら。
- 標高の高いキャンプ場を選ぶ
- コテージを利用する
- グランピングを利用する
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➀標高の高いキャンプ場を選ぶ
夏のキャンプでは、標高の高いキャンプ場を選ぶことでテントが受ける熱を減らし、快適に過ごすことができます。
一般的に、標高が100m上がると気温が0.6℃~1℃下がると言われており、標高1000mのキャンプ場では地上と6℃も差が出る計算になります。
気温が6℃違えば、季節が1つズレると言っても過言ではありません。
また、標高の高いキャンプ場は風が吹くとより体感温度が下がるので、真夏でも快適にキャンプを楽しめるはずです。
夏はロケーションの良い海辺でキャンプをしたい方も多いと思いますが、海辺は砂浜からの反射熱などもありより暑く感じるものです。
夏の暑さを凌いでキャンプをしたい方は、標高の高い高原のキャンプ場を選ぶようにしましょう。
参照:気象庁|はれるんランド
➁コテージを利用する
熱中症リスクのある猛暑日に、わざわざ外でキャンプをする必要はありせん。
快適にアウトドアを満喫したい方や、ファミリーキャンプではコテージを利用するのもひとつです。
キャンプ場によっては、コテージやバンガロー、ロッジなどがあり、コテージにはエアコンや寝具など、生活に必要な家具・家電がすべて揃っています。
そのため、基本的にはコテージ内でゆっくりして、BBQするときだけ外に出るなど、快適にアウトドアを満喫することが可能です。
ただし、通常のキャンプよりも料金が高いことや、すぐに予約が埋まってしまう可能性があるので、コテージを利用する場合は早めに行動することをおすすめします。
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③グランピングを利用する
キャンプ初心者の方がいきなり夏キャンプに行くのは、危険も付き纏うため注意が必要です。
しっかりと暑さ対策をして、キャンプ経験者が一緒に行く場合は問題ありませんが、そうでない場合はグランピング施設を利用するのもひとつ。
グランピング施設には、エアコンや冷蔵庫など生活に必要なものは一通り揃っており、暑さ対策を心配する必要がありません。
また、テント設営などの余計な体力を使うこともないので、熱中症になるリスクも軽減することができます。
夏キャンプに不安がある方は、コテージとあわせてグランピングも選択肢に入れておきましょう。
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夏キャンプの暑さ対策【過ごし方】
夏キャンプでは、キャンプ中の過ごし方も重要です。
熱中症にならないように、こちらの4つのポイントを抑えておきましょう。
- 日陰にテントを設営する
- メッシュのテントを使う
- タープで日除けする
- 暑い時間帯はキャンプ場にいない
- こまめな水分補給
- 焚火をしない
- 食べ物を工夫する
➀日陰にテントを設営する
区画サイトでは難しいですが、フリーサイトの場合は林の中や日陰にテントを設営するようにしましょう。
紫外線を少しでも遮ることで、かなり体感温度を下げることができます。
ただし、木によっては毛虫などの虫が落ちてくる可能性もあるので、事前に確認しておくことをおすすめします。
➁メッシュのテントを使う
テントには通気性を保つための網目状の窓がついており、これをメッシュと呼びます。
夏キャンプではテント内に熱がこもってしまうことが多いので、暑さ対策としてメッシュの多いテントを選ぶのがおすすめです。
とくに、おすすめなのは全面にメッシュがついているテント。
夏キャンプに行く際はテント選びが重要なポイントになるので、メッシュ部分が多いかどうか確認してから購入するようにしましょう。
③タープで日除けする
夏キャンプの必需品といえば、紫外線や雨対策としても使えるタープです。
区画サイトや日陰にテントを設営することが難しい場合は、タープを立てて日除けを作ると良いでしょう。
④暑い時間帯はキャンプ場にいない
キャンプ場のチェックインは13時が多く、丁度気温も高い時間帯です。
そのため、到着してすぐにテントを設営する必要はなく、日陰に椅子とテーブルだけ出して日が沈むまでのんびりするのも良いでしょう。
また、売店や休憩所があるキャンプ場では、そこで少し休憩するのもひとつです。
⑤こまめな水分補給
水分補給は、熱中症対策に欠かせません。
大人だからと言って油断せず、夏キャンプではこまめに水分補給を取るのがポイントです。
とくに、お酒を飲む方は水分不足になりやすい傾向にあるので、いつもよりもチェイサーを多めに飲むように心がけましょう。
ファミリーキャンプの場合は、お子さんの水分補給も怠らないように。
⑥焚き火をしない
キャンプといえば“焚き火”のイメージが強いですが、夏キャンプで焚き火をすると大量の汗をかいて体がグッタリしてしまう可能性があります。
そのため、夏キャンプでは無理に焚き火をする必要はありません。
また、火を使った料理も汗を大量にかくことになるので、できれば火を使わない料理を考えるのがおすすめです。
➆食べ物を工夫する
夏キャンプでは食べ物も工夫しましょう。
例えば、細胞内に含まれているカリウムは汗をかくことで失われ、脱水症状や熱中症を引き起こす原因にもなります。
そのため、汗をかくことが予想される夏キャンプでは、カリウムを豊富に含んだスイカやナス、ピーマンなどの夏野菜を食べるのがベストです。
また、水だけでなく塩分を取ることも重要なので、スポーツドリンクや経口補給水などをこまめに飲むことも忘れないようにしましょう。
参照:脱水症・熱中症・熱射病を予防するには | 不調改善ヘルスケア | サワイ健康推進課
夏キャンプの暑さ対策【アイテム】
夏のキャンプでは、「涼」アイテムを使った暑さ対策も必須です。
夏の暑さを乗り切るために、「涼」アイテムを上手く活用するようにしましょう。
- 扇風機を使用する
- 寝る時はコットを使用する
- 水冷ベストを着用する
➀扇風機を使用する
夏のキャンプでは扇風機が欠かせません。
体感温度を下げる以外にも、テント内の熱を逃がすという使い方もできます。
私はいつも、少し大きめの扇風機と卓上用の小型扇風機を2つ持って行くようにしています。
しかし、扇風機は電源がないと使えないので、AC電源付きのキャンプサイトか、ポータブル電源の用意を忘れないようにしましょう。
➁寝る時はコットを使用する
就寝時にコットを使用することで、地面との距離が生まれ風通しの向上につながります。
また、高さのあるハイコットは、自宅のベッド下のようにスペースができるので収納スペースとしても使うことが可能です。
コットは、夏キャンプだけでなく冬キャンプの底冷え対策にも使えるので、キャンプ用にひとつ持っておくことをおすすめします。
➂水冷ベストを着用する
夏キャンプでは、保冷剤や冷えたタオルを首に巻いたりして暑さ対策を取りますが、中でもおすすめは水冷ベストです。
背中のタンクに氷水を入れて電源を入れると、キンキンに冷えた冷水が背中から胸周りを冷やしてくれるので、テント設営などの作業時にピッタリです。
サイズ調節できるものも多く、お子さんのいるファミリーキャンプなどでも活躍が期待できます。
夏キャンプの厚さ対策【服装】
日中は暑いけど、朝晩の冷え込みのことも考えないといけない…。
夏キャンプの服装って意外と難しいですよね。
日中は半袖でも良いのですが、夏キャンプの暑さ対策におすすめの服装はこちらの2つです。
- リネン生地のパジャマ
- 速乾性のある薄手の長袖
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➀リネン生地のパジャマ
夏のキャンプでは寝苦しい夜が予想されるので、なるべく通気性や吸湿性に優れた服装がおすすめです。
中でも、リネン生地は通気性と吸湿性を兼ね備えているので、夏のキャンプには最適といえます。
少しゆったりとしたサイズを選ぶことで、寝る時のストレスも軽減されるでしょう。
➁速乾性のある薄手の長袖
薄着をしていても、汗をかくとベタッとくっつき不快感がありますよね。
そのため、夏のキャンプでは先ほど紹介したリネン生地のように、通気性などに優れた速乾性のある服がおすすめです。
コットン、ポリエステル、レーヨンなどの素材がありますが、リネンと並んでおすすめなのが“コットン”です。
また、夜の冷え込みのことを考えて、薄手の長袖を準備しておくと良いでしょう。
暑さ対策以外に「虫除け対策」も必要!
夏のキャンプでは、暑さ以外にも「虫除け」対策を怠ってはいけません。
山の中や海の近くには、蚊やブヨ、ハチにムカデなど、さまざまな虫が生息しています。
そのため、暑いからと言って露出の多い服を着ていると、虫に刺されてしまう可能性もあるので注意が必要です。
私もブヨにさされ、気が付くと足が10カ所以上晴れていたことがあります。
知っている虫ならまだいいのですが、自然の中にはどんな危険な虫が潜んでいるのか分かりません。
夏のキャンプでは、暑さ対策以外にも「虫除け対策」も万全にするようにしましょう。
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まとめ
夏のキャンプでは熱中症や夜の冷え込み、そして虫除け対策など、さまざまなことに注意しなければなりません。
とくに、夏キャンプの暑さ対策では、「キャンプ場の選び方」「過ごし方」「アイテム」「服装」が重要になってきます。
暑さ対策に虫対策を万全にして、快適にキャンプを楽しめるようにしましょう。
夏キャンプに行く前に、この記事が参考になれば幸いです。