ワンポールテント(ティピー)とは?人気の理由と正しい選び方
「キャンプ用のテントにワンポールテントが気になっている……」
「そもそもワンポールテント(ティピー)って何?」
キャンプで使用するテントにはさまざまな種類がありますが、初心者から上級者まで幅広い層に人気なのが”ワンポールテント(ティピー)”です。
しかし、ワンポールテント(ティピー)について、イマイチ分かっていない方も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では
・ワンポールテント(ティピー)について
・ワンポールテント(ティピー)のメリット・デメリット
・ワンポールテント(ティピー)の選び方
について、詳しく解説していきます。
この記事を読めば、ワンポールテント(ティピー)がなぜ人気なのか、そして、自分に合っているのか分かるようになります。
キャンプ用のテントにワンポールテント(ティピー)を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
編集者
Shun Honke
■ mypace outdoor運営者
公務員を退職後、不動産、広告代理店で営業兼コンサルタントを経験したのち、独学でマーケティングを学び、ITベンチャー企業でマーケティング担当に。その後、フリーランスとなり、趣味であるキャンプ・サーフィン
をするために宮崎県に移住。株式会社OUTRIPを設立し、アウトドアブランド「mypace outdoor」を立ち上げる。
contents
ワンポールテント(ティピー)とは?
ワンポールテントとは、真ん中の1本のポールで支える円錐型テントのことです。
とんがり屋根の可愛らしい見た目が特徴で、モノポールテントやティピーテントとも呼ばれています。
一般社団法人日本オートキャンプ協会発行「オートキャンプ白書」に掲載されている”実際にキャンパーが使用しているテントの種類アンケート”で、ワンポールテントの使用率は2015年が2.2%ながら2017年は3.6%、そして2022は11.5%と人気はうなぎのぼりです。
ワンポールテント(ティピー)3つのメリット
初心者から上級者まで幅広い層に人気の「ワンポールテント(ティピー)」
ワンポールテントを選ぶメリットは以下の3つです。
- 設営が簡単
- 風に強い
- 幅広いアレンジが可能
1. 設営が簡単
キャンプ初心者の方にとって、最大の難関は「テントの設営」です。
ペグ打ちやポールのはめ込み、フライシートなど、テント設営は作業が複雑で慣れていないと時間がかかってしまいがちです。
その点、ワンポールテントは「テントを広げてメインポールを立てるだけ」なので、誰でも簡単に設営できます。
ポールを1本立てるだけなので、1人でも設営しやすく、ソロキャンパーからの人気も高くなっています。
2. 風に強い
キャンプにとって「風」はまさに天敵と呼べる存在です。
キャンプ中に強風が吹くと、テントは煽られてしまい、最悪の場合吹き飛んでしまいます。
しかし、ワンポールテントは円錐形という形状が功を奏し、他の形状のテントよりも風に強いというメリットがあります。
ワンポールテントの風を受ける仕組みを図で見ていきましょう。
すべてのワンポールテントが強風に耐えられるわけではなく、テントの面の数が多いほど風を受け流しやすいことが分かります。
また、頂点の数が多いほど風向きが変わっても対応できるので、四角形(スクエア)よりも六角形(ヘキサゴン)、八角形(オクタゴン)が風への耐性は強いといえます。
しかし、ワンポールテントが風に強いといっても油断は禁物です。
強風時は
・強度の高いペグを使用する
・ガイドロープを張る
などの対策は行っておきましょう。
3. 幅広いアレンジが可能
使い方によっては、季節を問わずオールシーズン使用できるのもワンポールテントの大きな魅力です。
例えば、通気性に優れたメッシュのインナーテントを付けることで、快適な寝室を作ることができ、煙突付きのワンポールテントならテント内で薪ストーブを使用することも可能です。
また、スカート(袖)付きのワンポールテントなら冬の寒さ対策にもなり、オールシーズン使用できます。
スカートやインナーテントなどは自作する方も多く、幅広いアレンジができるのがワンポールテントのメリットといえます。
ワンポールテント(ティピー)のデメリット
ワンポールテントは、メリットだけでなくデメリットもあります。
購入する際は、メリットとデメリットの両方を考慮して検討するようにしましょう。
- テント内が狭く感じる
- メインポールが邪魔でレイアウトしにくい
テント内が狭く感じる
ワンポールテントは、円錐形のため真ん中周辺は天井が高くなっていますが、端っこは天井が低いため狭く感じてしまう可能性があります。
とくに、背が高い方は窮屈に感じてしまう可能性があるので、その場合はドーム型やトンネル型などなどの天井が高いタイプを選びましょう。
メインポールが邪魔でレイアウトしにくい
ワンポールテントは、真ん中のメインポールが邪魔でテントのレイアウトがしにくいというデメリットがあります。
ポイントは”床面をどう使うか”
例えば、テント内にコットを設置する場合、テントの高さとコットの大きさを十分に把握しておかないと、圧迫感で快適に眠れない可能性があります。
最近では、メインポールを中心としたテーブルなどもリリースされていますが、テント内の使い道に困る方も多いでしょう。
しかし、ランタンの吊り下げや飾りつけなどはしやすいので、ワンポールテントの構造はデメリットばかりではありません。
ワンポールテント(ティピー)の選び方
ワンポールテントを購入する前に、選ぶときのポイントをお伝えします。
選び方を間違えると、快適にキャンプを過ごせない可能性もあるので、しっかり頭に入れておきましょう。
ワンポールテントを選ぶときのポイントは、以下の3つです。
- 使用人数+1人分で考える
- 目的に合った素材を選ぶ
- 季節に合った機能性を選ぶ
使用人数+1人分で考える
ソロキャンプなら1人用のワンポールテントで問題ありませんが、複数人で使用する場合は「使用人数+1人分」で選ぶのがポイントです。
ワンポールテントは人数ピッタリで選ぶと、意外と狭く窮屈に感じてしまう可能性があります。
そのため、購入する際は商品ページや公式サイトなどで「使用人数」を確認して、少しゆとりのある大きさを選ぶようにしましょう。
また、荷物が多い方は、荷物を1人分カウントして考えると、失敗なくテント選びができます。
目的に合った素材を選ぶ
ワンポールテントを選ぶ際は、素材にも注目しなければいけません。
主に使用されている素材と特徴は以下のとおりです。
メリット | デメリット | |
ナイロン | 軽量で柔軟性に優れている | 値段が高い |
ポリエステル |
・吸水性が低く、濡れてもすぐに乾く ・耐摩耗性に優れている |
火に弱く、穴が空いてしまう |
コットン |
・火に強い ・天然素材の風合い |
・乾くにくく、カビやすい ・濡れると重くなる |
TC(ポリコットン) |
・火に強い ・通気性に優れている |
・生地が重たい ・耐水圧が低い |
ナイロンやポリエステルなどの化学繊維素材(以下、化繊素材)を使用したワンポールテントは、軽量で柔軟性があり、吸水性が低いため濡れてもすぐに乾くのが特徴です。
そのため、ソロキャンプやツーリングキャンプなどの携帯性を重視する場合や、雨が強い日でも安心して使用できます。
一方、コットン素材は天然素材ならではの風合いや火の粉に強い点などが魅力です。
火の粉が飛んでも穴が空く心配がないので、安心して近くで焚き火を行えます。
しかし、コットンは水に濡れると重くなるという欠点もあります。
重くなると撤収作業も大変になるので、それが嫌な方は、化繊素材と天然素材のメリットを兼ね合わせたTC(ポリコットン)素材のテントを選ぶようにしましょう。
季節に合った機能性を選ぶ
ワンポールテントを選ぶ前に、まずは「いつ(季節)キャンプに行くのか」を考えましょう。
春・秋は通常のシンプルなワンポールテントで問題ありませんが、ポイントとなるのは”夏”と”冬”です。
例えば、夏キャンプを快適に過ごすなら「遮光性」や「メッシュ付き」のワンポールテントが理想で、冬キャンプの場合は寒さ対策のため「スカート付き」がベスト。
このように、キャンプに行く時期で必要な機能が変わってくるので、季節に合わせたテント選びがポイントです。
ソロキャンプにおすすめのワンポールテント2選!
ここでは、ソロキャンプにおすすめのワンポールテントを2つ紹介します。
BUNDOK(バンドック)ソロティピー
とにかく安く丈夫なテントが欲しい方におすすめのワンポールテントです。
約3,000mmの耐水圧、メッシュ機能付きなどの機能性はありますが、そのほかの機能性やデザイン性は一切ありません。
シンプルで持ち運びに優れているので、ソロキャンプやツーリングテントにもおすすめです。
DOD(ディーオーディー)ワンポールテントS
DODのワンポールテントSは3人用テントなので、ソロキャンプなら広々使えます。
また、通気性の良いインナーメッシュテントやベンチレーターなども特徴で、夏の時期でも内部に熱気がこもりにくい設計です。
3人用テントですが、1人でも簡単に設営することができるため、ソロキャンプやグループキャンプ(デュオ)などの少人数で行く際におすすめです。
ファミリーキャンプにおすすめのワンポールテント2選!
ここでは、ファミリーキャンプにおすすめのワンポールテントを2つ紹介します。
DOD(ディーオーディー)ワンポールテントL
先ほど紹介したワンポールテントSの二回り大きいサイズで、大人8人が就寝できる広さです。(※実際にマットレスやコットを並べると5~6人ぐらいがベスト)
ワンポールテントSと違う点は、テントの前後に出入口があるので風通しや利便性が格段にアップしています。
また、八角形(オクタゴン)なので、風除け効果も良く、多少の強風であれば問題なく使用できるでしょう。
Naturehikeワンポールピラミッドテント
スカート付きでオールシーズン使えるNaturehikeの「ワンポールピラミッドテント」
通気性と耐水性に優れたメッシュテントに強度の高いアウターテント。
雨風が強い日でも安心してキャンプを過ごすことができます。
また、キャノピー付きなので前室を確保できるのも大きな魅力のひとつです。
まとめ
ワンポールテントとは、真ん中の1本のポールで支える円錐型テントのことです。
とんがり屋根の可愛らしい見た目が特徴で、モノポールテントやティピーテントとも呼ばれています。
ここ数年で一気に人気を伸ばしているテントですが、主な魅力は以下のとおりです。
- 設営が簡単
- 風に強い
- 幅広いアレンジが可能
しかし、メリットばかりではなく「テント内が狭く感じる」「レイアウトしにくい」などのデメリットもあるので、購入する際は両方を考慮して選びましょう。
キャンプはテント選びで快適に過ごせるかどうか決まります。
ワンポールテントを購入する際は「使用人数」「素材」「機能性」の3つに着目して選んでみてください。
具体的な選び方やおすすめのワンポールテントなどは、公式LINEでも無料で質問を受け付けていますので、お気軽にご相談ください。