【サーフィン初心者向け!】ウエットスーツの種類と選び方!
サーフィンを始めるにあたって、サーフボードの次に大事なのが「ウエットスーツ」です。
しかし、いざウエットスーツを買おうと思っても、
「どんな種類があるのか?」「初めて買うならどの種類を選べば良いのか?」
分からないことばかりですよね。
地域や季節によって適切なウエットスーツは変わってきますが、まずはどんな種類のウエットスーツがあるのか知ることが大切です。
この記事ではウエットスーツの必要性から種類、初めての一着の選び方について解説していくので、初めてのウエットスーツを検討している方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
✓ウエットスーツの種類
✓【季節別】初めての一着におすすめのウエットスーツ
編集者
Masashi
MYPACE OUTDOOR創業者
■趣味:車旅/ サーフィン / 釣り / BBQ
■海が好き過ぎて海沿いの町に移住し、週3~5日はサーフィンをする生活。
もちろん仕事も一生懸命。将来の夢は海と山を行き来する生活。
contents
ウエットスーツの基礎知識
まずはウエットスーツの種類の前に、基礎知識として下記の2点は覚えておきましょう!
- 生地の種類
- 生地の厚さ
サーフショップで試着をする際に、
「これからの時期だと3㎜のジャージフルスーツがおすすめですよ!」
と言われたりします。
「何が3㎜なのか」「ジャージって何なのか」さっぱりですよね!
生地の種類や厚さはウエットスーツの種類に大きく関わってくるので、しっかり覚えておきましょう!
サーフィン用ウエットスーツの生地
ウエットスーツは大きく分けて、以下の生地で作られています。
主に表地で使用
- ラバー生地
- ジャージ生地
主に裏地(体に接する方)で使用
- 起毛素材
- ジャージ生地
それぞれの特徴を見てみましょう。
ラバー生地(表地)
特徴
- 主に表地で使用されている。
- ツルツルの触り心地で水がつきにくいため、風を通しにくく保温力が高い。
- 傷や摩擦に弱いため爪が引っかかったり、無理に引っ張るとすぐ破れてしまう。
- 保温効果が高い分、動きにくさがあるので、胴体部分などで多く使用されている。
ジャージ生地(表裏両方)
特徴
- 表地と裏地で使用されている。
- ラバーの表面にナイロン(ジャージ)を貼り付けた作り。
- 表面のジャージ生地が水を含みやすいので、冷たい風が当たると寒さを感じやすい。
- ラバー生地に比べて耐久性があるので、破れにくい。
ラバーとジャージの比較
少し見えにくいですが、上がラバー生地、下がジャージ生地です。
上のラバーは水を弾いてますが、下のジャージは水を吸い込んでいるのが分かります。
サーフィンでは動きやすさがとても重要なので、基本的にジャージ生地が使用されています。
しかし、ジャージのみだと寒くなってしまうことがあるので、あまり大きな動きをしない胴体部分などでラバー生地が使用されています。
起毛素材(裏地)
特徴
- 主にウエットスーツの裏地(体に接する方)で使用されている。
- 一般的に細い糸で作られ、空気層を作ることで保温性を高めている。
- 基本的には冬用のウエットスーツの裏地に使用されている。
- 起毛素材の中にも保温性が高いものから低いものまで、様々な種類がある。
厚みの種類
一般的にウエットスーツの厚みは、
5㎜・4㎜・3㎜・2㎜・1㎜
で作られています。
- 厚い生地→動きづらい・保温性が高い
- 薄い生地→保温性は低い・動きやすい
「5㎜×3㎜」や、「3㎜×2㎜」といった記載がある場合は、
- 厚い方→胸部や下半身などの、あまり動かさない部分に使用
- 薄い方→肩回りや腕などの、よく動かす部分
といった感じで使い分けられています。
ウエットスーツの種類
ウエットスーツは大きく分けて8種類あります。
ウエットスーツの種類
- ドライスーツ
- セミドライ
- フルスーツ
- シーガル
- ロングジョン
- ロングスプリング(ロンスプ)
- スプリング
- タッパー
一般的に、
保温力が高い=動きにくい
保温力が低い=動きやすい
と考えておきましょう。
この「保温力」と「動きやすさ」の両方を取ろうとすると、値段が高くなります!
そしてこの8種類を「外気温」と「水温」に合わせて選択します。
それぞれの特徴と水温の目安を見ていきましょう。
ドライスーツ
- 水温の目安:15℃以下
・長袖・長ズボンでブーツと一体になっているので、暖かさはNo.1。
・価格は安くても10万前後からとウエットスーツの中では一番高価。
・主に北海道や東北地方などの「真冬の時期(12月〜4月辺り)」に着用。
関東圏でも予算に余裕があり、寒さが苦手な方にはおすすめ。
・防水性が高いので、インナーにヒートテックや靴下を履くことも可能。
初めての一着にはお手入れや値段の面から見て、あまりおすすめはできません!
セミドライ
- 水温の目安:5~20℃
・「長袖・長ズボン」5㎜×3㎜の厚さが一般的で、ドライスーツの次に暖かい。「冬」の時期に多くの地域で着られている。
・一般的に表地にラバー生地、裏地に起毛素材が使われているので、冷たい風や水を通しにくく保温力が高い。ブーツやグローブと合わせれば、更に保温力は高くなる。
・水が入りにくい構造になっているため、サイズ感がとても重要。ブカブカだと水が入りやすく、逆にきつ過ぎるとかなり動きづらくなる。
・コスパの良いブランドならフルオーダーでも4万円前後からと、初めての一着でもハードルは低い!
筆者が初めて買ったウエットスーツの種類でもあり、12月から関東圏でサーフィンを始めるならセミドライで間違いなし!
フルスーツ(ジャーフル)
- 水温の目安:18~22℃
・「長袖・長ズボン」で、3×2㎜やオール3㎜の厚さが一般的で、「春や秋」に着ることが多い。
・ジャージ生地がメインに使われていることが多く耐久性がある。全てジャージ生地で作られているものを「ジャーフル」と呼ぶ。
・セミドライに比べ保温性は落ちるが、かなり動きやすい。
・汎用性が高く西日本の一部地域では真冬でも使えるので、初めての1着にはおすすめ!
シーガル
- 水温の目安:18℃以上
・「半袖・長ズボン」で「水温は冷たいが外気温は暖かい」という「初夏から秋」にかけて着ることが多い。
・千葉では南西風が続くと「外気温は30℃近いのに水温は冷たい」という時があるので、そのような時にも使用できる。
・初心者の方は、半ズボンだと下半身がボードと擦れて痛くなる可能性があるので、本格的に夏前から始めたい方にはおすすめ!
関東エリアなら6月終わりから10月近くまで着ることができます!
ロングジョン
- 水温の目安:18℃以上
・「ノースリーブ・長ズボン」でシーガルと同じく「水温は冷たいが外気温は暖かい」という「初夏から秋」にかけて着ることが多い。
・肩回りがシーガルに比べて動かしやすいが、袖口の部分が擦れて痛くなることも。
・後で紹介するタッパーを羽織れば、長袖・長ズボンとして使える。
・なぜかロングボーダーがよく着ているイメージが強い。
ロングスプリング(ロンスプ)
- 水温の目安:19℃以上
・「長袖・半ズボン」で、「海水温は暖かいが、外気温は低い」という「秋」の時期に着ることが多い。
・下が半ズボンなので長時間サーフィンしていると、初心者の方はボードと擦れて痛くなる可能性もある。
・上が長袖なので、腕を日焼けしたくない方にはおすすめ!
スプリング
- 水温の目安:19℃以上
・「半袖・半ズボン」で真夏の水温・外気温ともに暖かい日に着ることが多い。
・海パン、水着のみだと長時間サーフィンをすると冷えやすく、怪我もしやすいが、スプリングを着用することで保温効果や怪我防止になる。
・夏からサーフィンを始める方にはおすすめ!
関東エリアで水温が暖かいシーズンだと、6月終わりから10月近くまで着ることができます!
タッパー
- 水温の目安:20℃以上
・正面にファスナーがついたジャケットタイプ。
・夏の時期に、海パンや水着と一緒に着ることが多い。
・海パン、水着だけだとパドリングの際にお腹がボードと擦れて痛くなることがあるので、擦れ防止や保温効果にもなる。
・価格は一番安く、手軽に夏から始めたい方にはおすすめ!
季節に合ったウエットスーツの選び方!
ウエットスーツの基礎知識から種類について解説してきましたが、サーフィンを始めたい時期によって、適切なウエットスーツは変わってきます。
そこで、それぞれの季節に適切なウエットスーツを選んだので、迷っている方は是非参考にしてみて下さい!
秋・冬から始める人向け
秋・冬から始める場合で、初めての一着は「5㎜×3㎜セミドライ」がおすすめです。
筆者は12月からサーフィンを始めましたが、一番最初に買ったのがセミドライでした。
値段は即決できるほど安くはないですが、関東圏ならセミドライでゴールデンウイークぐらいまではサーフィンできます。
【秋・冬】ウエットスーツを揃える順番
- 秋・冬~春:セミドライ
↓ - 春:3㎜フルスーツ
↓ - 夏:海パン・タッパーorスプリング
(肌寒い日は3㎜フルスーツでOK!)
この順番で購入し、予算に余裕があればシーガルなどを揃えていけば大丈夫です!
メンズ
レディース
春から始める人向け
春から始める場合、初めての一着は「3㎜フルスーツ」がおすすめです。
ゴールデンウイークぐらいから水温は上がっていき、海に入りやすい季節になります。
3㎜フルスーツで梅雨ぐらいまで快適にサーフィンができますし、暑い時は首から海水を入れれば冷やすことができます。
湘南から南の地域でサーフィンをしようと考えている方は、頑張れば冬も使用できるので、非常に汎用性が高いウエットスーツです!
【春】ウエットスーツを揃える順番
- 春~初夏:3㎜フルスーツ
↓ - 初夏~秋:海パン・タッパーorスプリング
↓ - 秋~冬:3㎜フルスーツ
↓ - 冬~春:セミドライ
(気合いで3㎜フルスーツで冬を乗り越える人もいます)
春から始めれば、冬から始めるのに比べてウエットスーツが安くなるので、予算が安くなります!
「冬はサーフィンお休み」という方にも3㎜フルスーツがおすすめです!
メンズ
レディース
夏から初める人向け
夏から始める場合は「タッパー」か「スプリング」をおすすめします。
タッパーの方が気持ち安いので、気軽に始めやすいですね!
ただ、怪我防止や保温性の高さから、本格的に始めたいならスプリングをおすすめします。
日焼けが気になる女性の方には、ロングスプリングもおすすめです!
本格的にがっつり始めたい→スプリング
なるべく安く手軽に始めたい→タッパー
そこでサーフィンにハマれば、
3㎜フルスーツ
↓
セミドライ
の順番で購入すれば大丈夫です!
メンズ
レディース
メンズ
レディース
まとめ
ウエットスーツの種類から季節別の選び方まで解説してきましたが、どのウエットスーツも決して安い買い物ではありません。
しかし、これまでレンタルウエットスーツや海パン、水着だけでサーフィンしていた時に比べ、快適・安全にサーフィンをすることができます。
自分の体に合ったウエットスーツを選ぶことで、体の動きやすさも変わってきます。
この記事がこれからウエットスーツを選ぶ方の参考になれば幸いです。