キャンプの雨対策は必須?初心者でも出来る雨キャンプの対処法
自然の中で行うキャンプに雨はつきものです。
天気予報は「晴れ」の予報でも、山や海沿いは急に天候が変わることも多く、雨対策はキャンプにおいて必須と言っても過言ではありません。
天候に左右されて、せっかくのキャンプが台無しにならないように、この記事ではキャンプにおける雨対策を徹底的に解説していきます。
「これからキャンプに行くけど、雨が心配…。」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
編集者
Shun Honke
■ mypace outdoor運営者
公務員を退職後、不動産、広告代理店で営業兼コンサルタントを経験したのち、独学でマーケティングを学び、ITベンチャー企業でマーケティング担当に。その後、フリーランスとなり、趣味であるキャンプ・サーフィン
をするために宮崎県に移住。株式会社OUTRIPを設立し、アウトドアブランド「mypace outdoor」を立ち上げる。
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雨でもキャンプはできる?
「雨でもキャンプはできるのか?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
実際、雨でもキャンプはできますが、行く前から雨予報ならキャンセルすることをおすすめします。
もちろん、「虫が少ない」「人が少ない」などの雨キャンプならではのメリットもありますが、それ以上にやるべきことが多く、初心者の方にはあまりおすすめできません。
せっかくの予定をキャンセルにするのは悲しいことですが、なぜキャンセルすべきなのか、またどのくらいの雨なら出来るのかお伝えします。
景色や自然を満喫できない
当たり前ですが、雨が降ると山や海などのキレイな景色を見ることができません。
「自然を感じにキャンプに行く」という方も多いはずなので、テントやタープの中でこもるしかない雨のキャンプでは思う存分満喫できない可能性があります。
そのため、キャンプに慣れている方なら良いのですが、初心者の場合はできれば雨の日は避けるようにしましょう。
焚き火ができない
そもそも、焚き火はテントの中やタープの下ではできないので、雨のキャンプではできない可能性が非常に高いです。
焚き火はキャンプの醍醐味と言っても過言ではありませんが、雨ではできず、薪も湿って火が付きづらくなります。
そのため、焚き火を囲んでご飯やお酒を楽しむのが目的の方は、雨の中キャンプに行っても面白くないと感じるかもしれません。
もし、雨の中どうしても焚き火をしたいなら、TCコットンなどの難燃素材で作られたタープの下で行うようにしましょう。
テントに雨が侵入したらあきらめる
キャンプ中に雨が降ってきた場合、テント内に雨が侵入してきたらテント泊はあきらめ、車に避難するかコテージなどに変更できないか管理人に相談してみましょう。
キャンプ道具は雨に濡れてもメンテナンスすれば問題ありませんが、さすがに浸水した状態では寝ることができません。
キャンプでは突然の大雨はよくあることなので、テント購入時に耐水性やスカートの有無などを確認しておくと良いでしょう。
【設営時】キャンプの雨対策
キャンプ場に着いて、テント設営のタイミングですでに雨が降っている、もしくは雨が降りそうという時の雨対策をお伝えします。
注意するポイントは主にこちらの4つです。
➀水はけの良い場所を選ぶ
➁先にタープを設営する
➂テントの下にブルーシートを敷く
➃ペグは長めのものを使用する
それでは、詳しく見ていきましょう。
➀水はけの良い場所を選ぶ
区画サイトではどうすることもできませんが、フリーサイトの場合はなるべく水はけの良い場所を選んで設営するようにしましょう。
そのため、水はけの悪い土のエリアは避け、芝生や砂利を選ぶのがポイントです。
また、低地や水が流れるラインなども水はけが悪くなるので、キャンプ場に着いたら全体を見渡して少しでも水はけの良い場所を見つけるようにしましょう。
➁先にタープを設営する
テントよりも先にタープを設営しておくと、雨宿りしながら設営できるので便利です。
雨の日のテント設営は中々根気のいる作業なので、テント設営するだけでグッタリ疲れてしまう可能性もあります。
タープの下でご飯を食べながら雨が止むのを待つのも良いでしょう。
すぐに設営できて、屋根のついたタープはかなり重宝されるので、ひとつ持っておくことをおすすめします。
➂テントの下にブルーシートを敷く
基本的に雨でなくても使う人が多いですが、雨の日はとくにブルーシートやグランドシートをテントの下に敷くようにしましょう。
こうすることで、雨水の侵入や底冷えを防ぐことができます。
また、ブルーシートやグランドシートを敷いていれば、テントが汚れるのも防ぐことができるので撤収も楽になるのでおすすめです。
➃ペグは長めのものを使用する
意外と見落としがちですが、雨の日のキャンプではペグも重要です。
テントを購入した際に付属でついているペグを使っている方も多いと思いますが、雨の日のキャンプでは地面がぬかるみペグが抜けやすくなるので「長めのペグ」を使うのがポイントです。
もし、長めのペグを準備できない場合は、石などの重りをペグの上に置いて抜けないよう工夫しましょう。
【雨が降った後】キャンプの雨対策
雨が止む、もしくは少し落ち着いたタイミングでやるべきことがこちらです。
・タープに雨の通り道を作る
・タープをテントの上に移動させる
タープに雨の通り道を作る
テントやタープに雨水が溜まると倒れてしまう可能性があるので、タープに傾斜をつけ雨水を逃がす通り道を作ることが重要です。
また、急な天候の変化で雨と一緒に風も強まることがあります。
そのため、設営の段階から、ガイドロープなどはしっかり張っておくようにしましょう。
タープをテントの上に移動させる
雨が止んだら、次いつ雨が降ってもいいようにタープをテントの上に移動させておきましょう。
設営の段階でテントの上にタープを設営している場合や、テントとタープを連結している場合は必要ありません。
山の中は天候が変わりやすく、さっきまで晴れていたのに急に雨が降ってくることもあります。
タープとテントを連結させて前室を作れば、雨宿りしながら作業ができるので、キャンプの雨対策におすすめです。
【撤収時】キャンプの雨対策
雨の日の撤収は何かと時間がかかってしまう可能性があります。
そのため、朝食などは早めに終えて、余裕をもって撤収作業にあたるようにしましょう。
撤収時に使える主な雨対策のポイントはこちらです。
➀撤収の順番
➁大きめのビニール袋に入れる
それでは、詳しく解説していきます。
➀撤収の順番
撤収する順番を間違えると、自分もギア(キャンプ道具)もずぶ濡れになってしまうので注意が必要です。
タープを最後に残し、できればタープの下にテントを移動させます。
すべての作業をなるべくタープ下で行い、少しでも濡れないようにするのがポイントです。
その後、ギア(キャンプ道具)、テントを収納して、最後はレインコートを着ながらタープを撤収すれば完了です。
➁大きめのビニール袋に入れる
ギアは濡れたまま放置していると、カビが繁殖してしまうこともあるので、雨のキャンプ終わりはメンテナンスが大変です。
そのため、濡らしたくないギアは大きめのビニール袋に入れるなどして対応するようにしましょう。
また、雨に濡れたテントやタープは自宅で一度乾かす必要があるので、とりあえずドライバッグやビニール袋に入れて持ち帰るようにしましょう。
【メンテナンス】キャンプの雨対策
自宅に帰って一休みしたいところですが、雨キャンプはまだ終わりではありません。
テントやタープなど、キャンプギアは濡れたままだとカビが繁殖しやすくなってしまうので、なるべく早めにメンテナンスする必要があります。
それでは、具体的にどのようにメンテナンスをすればいいのか見ていきましょう。
➀まずは汚れをふき取る
まずは、撤収時に入れたドライバッグやビニール袋からテント、タープを取り出し、ガレージやベランダ、庭などに広げます。
その後、乾いた布(要らなくなった服などでOK)で汚れや水分を拭き取れば、乾かす作業に移りましょう。
➁完全に乾いてから収納する
出来れば、布団を干すイメージでベランダなどに太陽を当てながら乾かすのがベストですが、それができない場合は室内でも大丈夫です。
室内で乾かす場合は、しっかり乾かすために扇風機や布団乾燥機、エアコンなどを上手く活用するとキレイに乾かすことができます。
また、浴室乾燥機能がついている場合は、そちらを活用するのもおすすめです。
雨キャンプにあると便利なアイテム
雨キャンプはいろいろと大変なことが多いですが、しっかりと備えていれば急な雨でも慌てることなく対応することができます。
ここでは、雨キャンプにあると便利なアイテムを紹介していきます。
ブルーシート
まず欠かせないのがブルーシートです。
テントの中に雨水が入ってしまうとテントは使えなくなってしまうので、ブルーシートもしくはグランドシートは必ず準備しましょう。
万が一、忘れてしまった場合はキャンプ場でレンタルできることもあるので、事前にキャンプ場のHPを見て確認することをおすすめします。
レインコート・長靴
雨の中、テント設営や撤収作業を行うとずぶ濡れになってしまいます。
タオルや着替えを多く持っていたとしても、体が濡れてしまうと体温が下がり体調を崩してしまう可能性も十分考えられます。
そのため、雨の中作業する場合はレインコートや長靴をひとつ持っているとかなり便利なので準備しておきましょう。
ドライバッグ・大きめのビニール袋
あまり聞き馴染みがないかもしれませんが、ドライバッグとは防水加工を施したキャンプギアをまとめて入れることができる収納バッグのことです。
ドライバッグがあれば、ほとんどのキャンプギアを濡れずに収納することができるので、とても便利です。
また、2人キャンプやファミリーキャンプでは、ドライバッグだけでは入りきらないこともあるので、大きめのビニール袋も準備しておくと良いでしょう。
まとめ
天候の変わりやすい自然で行うキャンプでは、雨対策は必須です。
事前に雨が降った時の動き方や必要なものなどを確認しておくと、慌てることなくスムーズに動けるはずです。
また、雨キャンプのあとは、テントやタープなどのギアがカビないようにしっかりとメンテナンスを行うようにしましょう。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。